12月12日に放送された米倉涼子主演の連続ドラマ「ドクターX~外科医・大門未知子~」(テレビ朝日系)の第9話の平均視聴率が、18.2%を記録した。

 この回は、日本が誇るロックスター“勇チャン”こと、九藤勇次(宇崎竜童)が「東帝大学病院」に入院する。同じ頃、デビュー曲の再生回数9億回を誇る若きシンガーソングライター・新津多九也(ゲスの極み乙女。川谷絵音)も同病院に極秘入院するというストーリー。“ゲス不貞”で話題になった川谷が出演することに、放送前から「なぜ川谷を使うのか理解できない」「私は絶対に見たくない。制作陣の見識を疑う」「ドクターXは気に入っていたドラマだけに彼の介入は本当に不快です」など拒否反応がネット上で話題になっていた。

 だが、放送が始まると川谷への批判よりも、九藤の役柄設定に対する批判が相次いだ。それは、ロックスターの“勇チャン”なる人物が、矢沢永吉を想起させたからだ。

「ドラマを視聴しながらコメントできるサイトでは『矢沢永吉パクリじゃん!』『ちょっと矢沢に失礼かな』『なにも永吉ちゃんのマネしなくても普通に宇崎竜童役でよかったんじゃ?』など、矢沢のモノマネをさせたかのような演出に不満の声が上がりました。

 矢沢のタオルと似たようなデザインを使い、矢沢の有名な著書『成りあがり』を思わせる、『たたきあげ』を出版しているという設定も、セリフの中で矢沢の名言を使ったこともパロディに見えました。そのオーバーな演技が、矢沢ファンには不評だったようです」(テレビ誌ライター)

 それでも、視聴率は前回よりも0.8ポイントアップ。さすが“失敗しない”大門未知子の強さと言えよう。

アサジョ