ニューヨーク、2019年12月12日】— ブルームバーグ・フィランソロピーズは本日、東京都が新たにヘルシー・シティ・パートナーシップに参加すると発表しました。本プログラムは54都市と既にパートナーシップを提携しており、70都市に拡大するために1,200万ドルを追加投資していました。パートナーシップの参加都市は、加糖飲料の消費量削減、シートベルトやヘルメットの着用率増加、安全なアクティブモビリティの推進など安全に暮らせる生活を目指した14項目の内の一つの達成にコミットすることとなります。この度の提携都市拡大により、本プログラムへの投資総額は2,050万ドルとなりました。

ヘルシー・シティ・パートナーシップは、非感染性疾患(NCDs)や外傷の削減を目的とし、ブルームバーグ・フィランソロピーズ世界保健機関(WHO)およびバイタル・ストラテジーズが2017年に開始。参加都市が選択した項目に対する財政支援や公衆衛生専門家による助言を提供しています。東京都は大気環境モニタリングの分野において、同パートナーシップに参加します。

循環器疾患・がん・糖尿病・呼吸器疾患などの非感染性疾患(NCDs)と交通事故などによる外傷を合わせた世界の年間死亡数は死亡総数の80%を占めると推定されています。低・中所得国ではNCDsが死亡原因の67%を占めており、数兆ドルに上る経済的損失の原因となっている一方で、このような国々の健康推進に関わる援助は全体の2%にとどまっています。

パートナーシップの参加都市は、より健康的で安全な環境の構築に向けて重要な進歩を遂げています。例えばエクアドルのキトは、公立学校の生徒の半数にジャンクフードに代わる健康的な食品の選択肢を提供しており、2020年には全ての生徒への提供を目標にしています。また、ガーナのアクラでは死亡事故を含む交通事故の発生確率が最も高かった特定の高速道路の交差道路で一連のインフラ変更を実施し、重傷事故が35%近く減少しました。

今回のパートナーシップ参加都市拡大の一環として、アビジャン(コートジボワール) 、アテネギリシャ)、バーミンガム(英国)、コロンボ(スリランカ)、ダカール(セネガル)、フリータウン(シエラレオネ)、ハノイベトナム)、ハラレ(ジンバブエ)、ヘルシンキ(フィンランド)、香港(中国)、イスタンブールトルコ)、クマシ(ガーナ)、マスカットオマーン)、チュニス(チュニジア)、バンクーバー(カナダ)も新たに参加します。

ブルームバーグ・フィランソロピーズの公衆衛生プログラム責任者であるケリー・へニングは次のように述べています。「現在、都市部では気候変動から健康に至るまで様々な問題に対処するための活動が行われており、主導的役割を果たす人物の重要性は益々高まっています。東京都小池百合子知事は主要リーダーの一人であるとともに、都市が人々の健康と安全な生活を支えるだけでなく、世界のその他の地域の模範となる力を持つことを認識しています。私は東京都民の健康改善に対する小池都知事のリーダーシップを称賛します。」

小池百合子東京都知事は次のように述べています。「公衆衛生とより良い生活の実現を目指した世界70都市のネットワークに東京都も参画できることを嬉しく思います。ヘルシー・シティ・パートナーシップの参加都市とのオープンな対話を通じ、ベストプラクティスを共有し互いに学び合っていけることを楽しみにしています。」

WHOのテドロス・アダノム事務総長は次のように述べています。「都市には市民の健康を守るための行動を取る力と機会があり、WHOではこうした取り組みを支援する態勢が整っています。ヘルシー・シティ・パートナーシップと連携して非感染性疾患(NCDs)と外傷による死亡数削減に取り組んでいる東京都知事やすべての参加都市に賛辞を贈ります。」

バイタル・ストラテジーズのホセ・ルイス・カストロ社長兼最高経営責任者(CEO)は次のように述べています。「市民のためにより健康的で安全な環境づくりに取り組むパートナー都市の強いコミットメントと早期の成功事例は、このパートナーシップのグローバルネットワークを拡大していく中で、更なる大きな成果につながるだろうと確信しています。各都市は、世界の主要な死亡原因の撲滅に向けた急速な進歩が可能であることを示しており、それぞれの都市が国や地域レベルで変化のモデルとなっています。」

ヘルシー・シティ・パートナーシップは都市への技術的な支援の提供に加え、参加都市間による事例や戦略についての意見交換を促進するワークショップも開催しています。

本プログラムの創設時から参加している54都市は以下の通りです。
アクラ、アディスアベバ、アーメダバード、アルマトイ、アンマン、バンドン、バンコクバルセロナ、ベンガルール、ボゴタ、ボストン、ブエノスアイレス、カリ、ケープタウン、カサブランカシカゴ、ダッカ、フォルタレザ、グアダラハラ、ホーチミン市ジャカルタ、カンパラ、 カトマンズ、キガリ、キングストン、クアラルンプールキエフレオン、リマ、ロンドン、ルサカ、メデジン、メルボルンメキシコシティ、モンテビデオ、モントリオール、ムンバイ、ワガドゥグー、パリ、フィラルフィア、プノンペン、ケソンシティ、キト、リオデジャネイロサンフランシスコ、サンティアゴ、サントドミンゴ、サンパウロソウル深セン、天津、トロント、ウランバートル、ヤンゴン
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ブルームバーグ・フィランソロピーズについて
ブルームバーグ フィランソロピーズは、世界の129か国・510都市に投資をし、人びとがより豊かで、より長い人生を謳歌できるよう取り組んで います。アート、教育、環境、政策革新、公衆衛生の 5つを重点分野とし、常に変革を推し進めています。 ブルームバーグ フィランソロピーズは、マイケル・R・ ブルームバーグが設立した基金、個人としての寄付、 ブルームバーグの企業としてのフィンランソロピー活動 など、マイケルブルームバーグの慈善活動すべて網羅 するものです。2018年にブルームバーグ フィランソ ロピーズは7億6,700万ドルを拠出しました。詳細に関しては以下のリンクをご参照ください。



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