メキシコの古代都市、テオティワカンにある太陽のピラミッドでお宝が発見された。ティオカワンは紀元前2世紀に誕生したメソアメリカの中心的都市だ。
黒曜石、土器、動物の遺体、小さな像など様々なものが発見されたが、中でも目をひくの緑色の蛇紋岩でできた精巧な石仮面である。これらの遺物は、太陽のピラミッドの建設を記念して捧げられた供物だった可能性があるという。
石仮面と聞くと条件反射でジョジョの奇妙な冒険が頭をよぎるが、ジョジョの石仮面も同じく古代メキシコだ。ただしこちらはアステカ文明(14~16世紀)のものとされているので、ティオカワンの方がかなり古い。
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古代都市テオティワカン
メキシコシティの北東に位置するテオティワカンは、紀元前2世紀頃に都市として成立し6世紀まで繁栄した、当時のアメリカ大陸で最大規模を誇った巨大宗教都市遺跡だ。
テオティワカン最大の建造物である太陽のピラミッドは、紀元前100年頃に建設が開始されたと考えられている。
ここ数年、考古学者らによってピラミッドの発掘調査が進められ、幼児を含む人間の遺体7体や太陽のピラミッド建設以前の構造までが発見された。
ピラミッド基底部から発見された精巧な石仮面
今回の発掘調査では、1930年代の調査であけられた穴からさらに59本の穴と3本のトンネルをあけてピラミッド中心部を調べたもの。
発見された緑色の蛇紋岩の石仮面は精巧に彫刻されており、誰かを象ったポートレートだった可能性が窺えるという。
発見場所がピラミッドの基底部だったことから、竣工式(dedication ceremony)のときに捧げられたものだと考えられている。
また他に儀式用の土器11点が発見されたが、メキシコ国立人類学歴史研究所によれば、こちらはメソアメリカ文化で信仰される雨と雷の神トラロックのような雨の神に捧げられたものとのことだ。
この時はまだ誰も、この石仮面が時を経て、アステカ文明へと伝わり、更にそれがジョジョの奇妙な冒険につながることに気が付かなかったのだ。なんと裏面には、8本の『骨針』を伸ばす穴があったりなかったり...ってもういいですか、そうですか。
オラオラオラオラオラオラオラオラーッ!!じゃなくて
ウリィィィィィィィィィィィ!!
追記(2019/12/13)本文を一部修正して再送します
References:Ancient Offering Discovered Beneath Pyramid of the Sun/ written by hiroching / edited by parumo
http://karapaia.com/archives/52285504.html
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