北村匠海が、12月13日東京都内で行われた映画「ぼくらの7日間戦争」の公開初日舞台あいさつに登壇。共演の芳根京子、宮沢りえ、そして村野佑太監督と共にアフレコの思い出などを語った。

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本作は、2000万部を発行するベストセラー「ぼくらの七日間戦争」シリーズが原作で、主人公の少年と一週間後に東京へ引っ越すことが決まっている少女、そしてその仲間たちが古い石炭工場に秘密基地を作り、大人たちと戦う姿を描く青春エンターテインメント。

北村が演じるのは、いつも一人で本を読んでいる目立たない存在の鈴原守。歴史マニアで戦術に詳しく、幼なじみの千代野綾(芳根)に思いを寄せている、というキャラクターだ。

北村は「今日は本当にたくさんの方にお越しいただき、ありがたく思っております」とあいさつ。

続けて「やっと初日を迎えることができて…。声の収録自体は短かったんですが、ものすごく濃厚で、収録では2日間戦争をいたしまして今日にたどり着いております。今日は最後まで楽しんでいってください」と笑顔を見せた。

また、1988年に公開された実写映画「ぼくらの七日間戦争」にて、大人たちに反抗する学級委員・中山ひとみ役で女優デビュー・初主演を飾った宮沢が、初めて今作の舞台あいさつに登場。

実際に宮沢が主演した実写映画を見た感想を聞かれ、北村は「まさか15歳とは思えないというか、今22歳の僕が見ても子ども対大人っていう構図のはずが、宮沢さん含む子どもたちが大人に見えて不思議な感じだったんですよね。

すごく達観している感じというか、せりふ一つ一つとっても、宣言するシーンもそうですけど、すごく大人に見えて不思議な感じで見ていました」と敬意を表し、「そういう意味では、時代は移り変わりますけど、バトンを受け継げてよかったなと思いました」と明かした。

北村は、実際にアフレコでも少しだけ宮沢と同じ時間を共にしたという。その時の感想を「緊張しましたよね…。朝現場に入ったら、まず宗田(理)先生がいらっしゃって、もうただならぬ空気が漂っていて、なるほど、と。それで宮沢さんが入られて、短い時間だったんですけど、最後に『頑張ってね』って言ってくださって、最後まで走り抜けられた部分もありますし、本当にすごく短いですけど、濃い時間を過ごさせていただきました」と振り返った。

一方、宮沢は「こう言ってますけど、全然緊張しているようには見えなくて、2日間やっていらしたんですけど、私は一瞬だったんです。私はすごく緊張していて、システムもよく分からないまま来てしまったら、『ここですよ』とか、タイミングを教えてくださって、ものすごく余裕があるように見えました」と評すれば、北村は「(余裕あるように)見せるのはうまいんです」と語り、会場を沸かせた。

そんな中、登壇者にはサプライズで原作者の宗田から手紙が届き、MCが代読。北村らは、宗田の賛辞をしっかり受け止めていた。

最後に、北村は「今日からこの映画は僕らの手を離れて羽ばたいていきます、少し寂しいんですけど、本当に青春エンターテインメントの金字塔であり、歴史的作品です。そのバトンを僕らはこうやって受け取れて、もしかしたら30年後、違う『ぼくらの7日間戦争』に出られたらいいなと思います(笑)。

それくらい時代は変われど、きっとずっと皆さんの心に残る作品だと思いますので、一度と言わず何度でも映画館に足を運んでくれたらいいなと思います。本日はありがとうございました」とあいさつし、イベントは終了した。(ザテレビジョン・取材・文・撮影=蒼野星流)

北村匠海