毎年ハロウィンの時期には、行き過ぎたメイクや衣装が必ずと言っていいほどニュースになる。このたび米フロリダ州ブロワード郡で行われた公立学校の関係者のハロウィンパーティで、管理職の立場の女性が身に着けた裸同然の衣装が波紋を広げている。この裸の衣装は後に地元メディアにも取り上げられ、このほど教育委員会が女性に7日間の停職処分を言い渡した。

フロリダ州ブロワード郡ハランデール・ビーチのラニアー・ジェームス教育センターで10月31日、同郡公立学校のスタッフや職員、家族などが集うハロウィンパーティが開催された。仮装パーティとあって、それぞれが思い思いの衣装を纏っていたが、一躍注目されてしまったのが購買部門の責任者であるメアリー・コーカーさん(Mary Coker、46)だった。

メアリーさんはこの日、黒いコートの下に裸をイメージした衣装を着用していたが、乳房や陰毛がかなりリアルで、参加者からは「行き過ぎだ」「裸同然で見苦しい」との苦情が少なからずあったようだ。しかしメアリーさんを窮地に追いやったのは、SNSに投稿されて拡散した写真と2本の動画だった。

写真のメアリーさんはコートの前を大きく開き、偽の裸体を披露しながら笑っている。動画ではメアリーさんが参加者の前で偽の陰毛を抜いてみせる姿や、同僚らの白けた冷たい反応を見て「ちょっと落ち着いてよ。これは偽物よ。私の写真は全て削除して!」と参加者に語りかける様子が映っていた。

この投稿には「1年に一度のパーティなんだからいいんじゃないの」「ユーモアがあっていいと思うよ」という声がある一方で、「写真を削除してだなんて、証拠隠滅でしょう。ありえない」「子供たちがいる場所で、これはないよ」「趣味が悪い」「こんな人、クビにすべき」「降格間違いなし」「学校関係のパーティなんだから、もっと考えないと」「いや、学校のパーティでなくてもこんなのは見たくはない」といった辛口のコメントが多数寄せられた。

またSNSに押される形で地元メディアも動き、インタビューを受けた参加者の1人が「衣装を着ているのか、真っ裸なのか分からないような状態だった。小さな子供たちも2人参加していた。子供たちの教育に携わる者としてどうなのか。品位を疑う。判断能力が完全に欠如している」と憤慨するコメントを残していた。

『South Florida Sun-Sentinel』は、同郡教育委員会がメアリーさんの降格、年間約480万円(44000ドル)の減給などを検討していると伝えていたが、今月10日に7日間の停職処分が決定した。また自分と集団の相互作用を理解し、より良い関係を作るための「感受性訓練(Sensitivity Training:ST)」への参加が義務付けられた。

パーティの衣装に関しては線引きが実に難しいところであるが、メアリーさんは現在休職中で、今回の処分には「間違いを犯してしまった。7日間の停職は重く受け止めている。再び仕事ができるのを嬉しく思っている」とコメントしている。

画像は『NY Daily News 2019年12月10日付「SEE IT: Highly realistic flasher costume could cost school administrator her lucrative job」』『MyBlackBroward.com 2019年11月1日付Facebook「WHAT IS GOING ON HERE?」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)

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