株式会社メニコン(本社:名古屋市中区葵三丁目21-19、代表執行役社長:田中英成)は、3ヵ月定期交換型ハードコンタクトレンズ「フォーシーズン」が、第33回中日産業技術賞(中日新聞社主催、経済産業省後援)において「中日新聞社賞」を受賞しましたことをご案内いたします。

中日産業技術賞は、日本経済の根幹をなす産業技術の発展に資することを目的に1987年に創設されました。優れた技術・製品の開発に対し、先進性や市場創造性、将来への発展性、環境や健康・福祉への貢献性という観点で、学識経験者で構成される委員会で選考されます。弊社では第6回(1993年)に「酸素透過性ハードコンタクトレンズ」にて信越化学工業株式会社と連名にて同賞を受賞して以来、2度目の受賞となります。

「フォーシーズン」は、従来切削加工で生産しているハードコンタクトレンズを、世界初のモールド製法による大量生産の実用化に成功した製品です。モールド製法は1日使い捨て・定期交換型ソフトコンタクトレンズの主な製法の1つですが、この方法で高品質なハードコンタクトレンズを生産するには多くの難題がありました。素材面では、未反応物を極力減らして短時間で重合でき、かつ従来のスペックを超える酸素透過性や強度等を併せ持つ素材が求められます。製法面では、ソフトタイプと比べ膨大な規格数に応じた精度の高い成形型の実現、成形型から外したレンズをそのまま目に装着できるレベルの精密さ等が求められます。これらの難題を克服し、ソフトタイプとハードタイプの長所を兼ね備えたレンズを商用化したことなどが評価されました。

モールド製法で生産することでレンズ表面はより滑らかに、またレンズ周辺部を薄くしたレンズデザインにより装用感が向上した製品で、大量生産を実現したことにより3ヵ月の定期交換タイプとして、お客様に新しいカテゴリーMGP(注1)」を創出いたしました。ハードタイプ使用者だけでなく、定期交換型ソフトタイプ使用者にも満足してお使いいただける製品だと考えております。

現創業者会長の田中恭一は、全くの独創で試行錯誤の上、1951年に現在とほぼ同じ形状のハードコンタクトレンズを作り出しました。以来、この精神は「創造」、「独創」、「挑戦」として経営理念に掲げるとともに、現在も社員へ脈々と受け継がれています。フォーシーズンの開発は誰もやっていないことに果敢にチャレンジした成果であります

弊社は、今後も更なる技術革新を行い続けることでお客様に満足いただける製品をお届けし、「より良い視力」と「見える喜び」の提供に寄与して参ります。

注1 MGP=Molded Gas Permeable (メニコンが開発した新カテゴリー

販売名:フォーシーズン/医療機器承認番号:22400BZX00496000

<授賞式:展示コーナー>

<受賞対象:フォーシーズン>

配信元企業:株式会社メニコン

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