米ユタ州の動物病院で、オスのダックスフントが手違いで安楽死されてしまった。病院から知らせを受けた飼い主は当然のことながらパニックに陥り、ペットの死を受け止められないでいるという。『Fox News』『New York Post』などが伝えた。

ユタ州在住のアンドリア・マーティネズさん(Andrea Martinez)は今月9日、自身のFacebookでダックスフントの“ジギーZiggy)”が亡くなったことをシェアした。アンドリアさんによると、ジギーは食事を上手く飲み込むことができなくなり、夜9時頃に呼吸が困難になったため緊急で獣医の診察を受けたそうだ。

アンドリアさんは地元メディア『KUTV』のインタビューに応じ、当時を次のように振り返った。

ジギーは家族同然で、6歳の娘やもう1頭のペット犬のベストフレンドでした。そのジギーが苦しんでいるのを見ていたら怖くなって、夜間でしたがデービス郡動物病院へと連れて行きました。獣医からはジギーにはすぐ手術が必要で、手術代も高いことを告げられましたが、私はどんなにお金がかかっても構わないからジギーを助けてくれるようお願いしたのです。」

「獣医からはその後『手術が終了したら電話で知らせる』と言われ、私たちはとりあえず帰宅しました。」

「獣医から電話があったのは午前2時半頃だったのですが、それは『ジギーが助からなかった』という内容のものでした。病院側は『それは分かっていたことですよね』と繰り返し言ってきたのですが、私はパニック状態で何を言われているのかさっぱり分からず、そのうち通話を保留にされました。」

「しばらくして男性が電話口に出ると、私にこう言ったのです。『こんなことは起きてはならないことなのですが、現場が混乱していたようで、私たちは違う飼い主に電話してしまったようなのです。本当に申し訳ございません』とね。

「そのスタッフによると、病院はまだ手術をしている最中に、ジギーという名前の犬を飼っている全く別の人に連絡して『手術は思ったよりも複雑で、費用も高くつく。このまま手術を続けるか、それとも安楽死させるか決めてもらえないだろうか』と尋ねたのです。獣医はその飼い主が出した決断により、ジギー安楽死させたのです。」

ジギーの容態が良くないことは分かっていましたが、もしあのまま手術を続けていたらジギーは生きていたのではないかと思うと悔しくてなりません。できるだけのことをしてジギーが逝ってしまったなら納得がいくものの、これではあまりにも辛すぎます。」

アンドリアさんはこの件について病院側が謝罪し、手術代の請求はなかったこと、またジギーの足型がプリントされたクリスマスの飾りや、壺、額などがお詫びとしてプレゼントされたことを明かしているが、腹の虫は収まらない。病院は別の飼い主にジギーの容態をきちんと説明したのか、別の飼い主は話の内容をしっかり理解していたのか疑問が残るところだが、アンドリアさんは今の心境をこう述べている。

ジギー安楽死されたことを知ってから泣いてばかりいます。また娘にジギーの死をどう知らせていいものか悩んでいます。ジギーはいつも私の後を追ってきて、毎晩一緒に寄り添って寝ていたのです。私たちの心の拠り所だったジギーにこんなことが起きてしまって、今でも信じられない気持ちと怒りでいっぱいです。」

画像は『New York Post 2019年12月11日付「Utah family devastated after vet euthanizes wrong dog」(Facebook)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)

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