旅行中の食事は旅の満足感を大きく左右するが、中国では主要な移動手段となった高速鉄道の弁当に対しては「不味いくせに高すぎる」という批判の声が存在する。

 日本を訪れた中国人の間では日本の駅弁の評価は高いが、中国メディアの今日頭条は6日、日本の駅弁と中国の鉄道で販売される弁当を比較したうえで「日本の駅弁は中国の弁当を秒殺できるほどの質だが、食べたいとは思わない」と論じる記事を掲載した。

 中国人にとって鉄道の旅は長時間の乗車となることが多く、8時間や12時間を越す乗車も決して珍しいものではない。ゆえに、車内で何を食べるかは大きな楽しみの1つとなっている。しかし記事は「中国高速鉄道や長距離鉄道の車内で販売される弁当は値段が高く、しかも美味しくない」ことが批判の的となっていると紹介した。

 記事は、日本の駅弁について紹介し、「値段については日本の方が中国の弁当より高額」であると指摘する一方、賞味期限が厳格に守られているので弁当の鮮度を心配することはなく、安心して口にできるのが魅力と説明。また、日本の駅弁は地元で旬の食材が使われており、たとえ同じ食材であっても地方によって調理方法や味付けが異なるので美味しく、旅の満足感を大きく高めてくれるのは確かだと論じた。

 一方、日本の駅弁には「中国人にとって致命的な欠点がある」と指摘。それは弁当が冷めていることだとし、中国人は湯気の立つ熱々の料理を美味しいと感じるので、「いくら見た目が美しく食材が良くても、中国人の胃は受け付けない」と率直な感想を吐露し、どれだけ美味しい素材を使っていても「冷めている」というだけで「中国人としては食べたいとは思わない」と主張した。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)

日本の駅弁は確かに美味い、だが食べたいかと言えば「話は別だ」=中国メディア