中国語でそのまま音訳される日本語の単語は少なくないが、中国メディアの今日頭条はこのほど、日本は「かわいい」があらゆる場所に「蔓延する国」だと伝え、日本人が使う「かわいい」という言葉の感覚は中国人に分かりづらいと訴える記事を掲載した。

 記事は、日本のアニメやドラマを視聴している中国人がよく耳にする言葉に「かわいい」があると指摘。字幕では「卡哇伊(kawaii)」と中国語の漢字で当て字がされるが、中国語で同じ意味の「可愛」とは使われ方が若干異なると主張した。というのも、中国で「可愛」は幼い子どもや動物の赤ちゃんに対して多く使われているが、日本の「かわいい」はより広範囲で使われると主張。また日本人には真面目で厳格な一面があるが、「かわいいものを見るとおじさんであってもその表情は一変し、全くの別人に変身する」と訴えた。

 続けて、日本に溢れるかわいいものの例として「飲食店の前に置かれた食品サンプル、店頭に置かれるマスコットキャラクター、商品に印字されるご当地キャラクター」などを紹介。中国ではあまり見かけないものばかりで、中国人観光客には新鮮に感じられるという。

 また、日本ではかわいいという形容詞を女性に対する誉め言葉として使っていると指摘。綺麗や美人と同じく、「日本人女性はかわいいと言われると非常に喜ぶ」と伝えた。

 この点、「中国で美女とされて、もてはやされるのは落ち着いて成熟した大人の女性」なのに対し、日本では「あどけなさが残る女性も、もてはやされる」という違いがあると説明した。

 中国人から見て表面的には大人しく見える日本人だが、こうして日本に様々なかわいいものが溢れているのを見ると、実は内面ではかわいいものに目がなく、すぐメロメロになってしまうのだと分析している。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)

「かわいい」が蔓延する日本、しかも中国語の「可愛」より広範囲=中国