今回は、肘の外側の痛みの原因について説明していきます。

肘の外側が痛い理由

荷物を持ったり、子供を抱っこしたときなど手首や腕に負担がかかる動作を行った時、肘の外側から前腕にかけて痛みがある。

それは上腕骨外側上顆炎(じょうわんこつがいそくじょうかえん)かもしれません。

テニスプレーヤーが痛めやすいことから、通称「テニス肘」とも呼ばれています。

しかし、実際にはテニスといったスポーツ以外の、仕事や家事など日常生活での動作が原因で発症する場合も少なくありません。

この上腕骨外側上顆炎は通常、安静でいる時にはあまり痛みはなく、物を持ったり、ドアノブを回したり、子供を抱っこしている、手首を使う動作を行ったときに肘の外側が痛むのが特徴です。

重い荷物を持つ習慣があったり、保育・幼稚園の先生のように子供たくさん抱っこをする習慣が多い方に発症しやすいです。

また、肘の外側の痛みが進行するとコップが持てなくなるほどに痛みが強くなるケースもあります。

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手首を使っているのになぜ、肘が痛むのか

上腕骨外側上顆とは、肘の外側にある骨のことです。

ここには手首や指を動かすための筋肉・腱が複数くっついています。

その筋肉を酷使することで、過度の負担がかかり、炎症が起きることで痛みが起こると考えられています。

なかでも、手首を反らしたり、親指を反らす筋肉が使われすぎていることが痛みの原因となっている事がほとんどです。

肘の痛みをなくすには手の使い方が重要

痛みがあるとき、炎症があるときは安静が大事ですが、安静にしたり、痛み止めを使って一時的にごまかしても何の意味もありません。

肘の外側に負担がかかる「手の使い方」を変えなければまた同じ部分に負担がかかり、痛みを出す悪循環は変わりません。

肘の外側を痛める人に共通してみられるのが、物の持ち方・握り方が親指を優先的に使っていることです。

物を持つときの基本は親指側でなく、小指側に力を入れるのが正しい物の持ち方です。

前腕には約20この筋肉が存在します。

親指側を優先的に使った手の使い方では、3~4この筋肉しか使われません。

同じ荷物でも3つの筋肉で持つのか、もしくは10~15の筋肉で持つのかでは1つ1つの筋肉の仕事量・負担が全然違います。

小指側に力を入れるように持つと、より多くの筋肉が使えるようになるだけでなく、筋肉のつながりで背中の筋肉まで使えるようになるのです。

親指側から小指側へ力を入れる中心を少し変えるだけで肘の負担を大きく減らすことができます。

荷物を持つとき、子供を抱っこするときは小指側に力を入れる意識を持ってみてください。

今よりも楽に物を持つことができるようになります。

ぜひ、お試しください。

[文:JITANBODY 整体院(時短ボディ)]

※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。

肘外側の痛みをなくす手の使い方とは