本命のマンチェスター・シティが最終節を前に首位での決勝トーナメント進出を決めたグループC。順当に本命が突破した中、アタランタ、シャフタール、ディナモ・ザグレブによる熾烈な三つ巴の戦いが展開され、最後に笑ったのはCL初出場のアタランタとなった。

グループC順位表■
[勝ち点/勝/引/負/得失点]
1.マンチェスター・シティ[14/4/2/0/12]
2.アタランタ[7/2/1/3/-3]
3.シャフタール[6/1/3/2/-5]
4.ディナモ・ザグレブ[5/1/2/3/-3]

◆ラポルテ負傷の緊急事態も難なく首位通過~マンチェスター・シティ

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DFラポルテの長期離脱があり守備陣のやり繰りに苦労したシティだったが、グアルディオラ監督がさすがの手綱さばきを見せ、1試合を残して首位通過を果たした。MFフェルナンジーニョのセンターバック起用で乗り切ったチームは3連勝スタートを切り、5ゴールを挙げたFWスターリングが攻撃陣を牽引した。他3チームとの実力差をしっかりと示しての首位通過となった。

◆3連敗スタートからの奇跡の突破~アタランタ
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クラブ史上初のCL初戦となったディナモ・ザグレブ戦を完敗し、続くシャフタール戦では善戦しながらも惜敗。そしてシティには終わってみれば5失点惨敗と3連敗スタートとなった時点でアタランタの突破の芽は潰えたかに思えた。しかし、ここから驚異の粘りを見せ、シティに引き分け、ディナモ・ザグレブからCL初勝利をもぎ取ると、最終節の突破が懸かるシャフタール戦では見事勝利を収め、奇跡の大逆転突破を実現させた。昨季に続き今季もセリエAで最高の得点力を誇るアタランタが欧州の舞台でも輝きを放った。

アタランタの引き立て役に…~シャフタール~
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CLの経験値ではアタランタを大きく上回っていたはずのシャフタールだったが、最終節にまくられてしまった。引き分けでも突破という条件を生かせず、痛恨のグループステージ敗退に終わった。シティに引き分けるなど、ブラジル人とウクライナ人を融合させたチーム作りは引き続き一定の成果を上げているものの、今季はアタランタの引き立て役に終わってしまった。

◆三つ巴の戦いに持ち込む~ディナモ・ザグレブ~
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戦前では最下位予想としていたクロアチア王者が健闘した。初戦のアタランタ戦を快勝すると、続くシティ戦では歯が立たなかったが、シャフタール相手に激闘の末、2試合連続ドローとした。最終節、三つ巴の争いとなり、シティに勝利していれば突破となる局面まで持ち込んだが一歩及ばなかった。それでもMFダニ・オルモやFWオルシッチといった将来有望な選手たちは欧州最高峰の舞台で自身の価値を高めることに成功した。
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