茨城県公認で、食の魅力を伝える「いばらき大使」をしていた男性に、金銭をだまし取られたと主張する茨城県内の食品関連会社4社が、「被害者の会」を設立し、茨城県庁で会見を行なったことが報じられました。

 

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会社役員になることに誘われたり、法外な値段でフリー素材のデザインを有名デザイナー作品として売りつけられたり、散々な目に被害者の方は遭ったようです。お見舞い申し上げます。いばらき大使の任期は3年ですが、自動更新になっているので、168人も存在することも、メディアで批判されるネタになっています。

「イメージアップを図ろうとする茨城県公務員にはない発想、企画力、行動力等が評価されて選ばれた優秀な方も多いでしょう。でも、大使に限らず肩書きを鵜呑みにして、盲信すると痛い目に遭うリスクは誰にでもあります」(犯罪ジャーナリスト)

では、どのようなことに注意したら良いのでしょう。

「新会社の設立に誘う出資トラブルは少なくありません。新設会社の大半が廃業する現実からみても、新しい会社に出資しても配当がもらえるようになるのは、難しいことです。出資したのに騙されたという事件は多いです。事業計画書の通りに会社が成功するなら世界中が億万長者で溢れて物価が高騰します」(経済ジャーナリスト)

新しいビジネスに一緒に邁進してボロ儲けする夢を語ったり、同情を買ったり、悲劇の主人公になったり、劇場型の詐欺師と一緒にいるとスリルを味わうことができるようです。

「不安や恐怖を共有すると『吊り橋効果』で、魅了されてしまいます。これが異性だとより、効果的。女性詐欺師も少なくありません。自称元歌手の詐欺師に騙されて脅された銀座の高級クラブのホステスが顧客の親しい大手証券会社の社員を巻き込んで、不安と恐怖を共有した後に、海外の観光地の自転車を輸入する会社を設立し、出資を求めた詐欺事件がありました」(週刊誌記者)

 

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今回、加害者とされた元いばらき大使は、相手を信用させるためか、見栄を張るような発言も多かったようです。『小室哲哉のマネージャーをしていた』『歌手の渡辺美里から1億円やるから結婚してくれと頼まれた』等と騙っていたようです。

詐欺師は有名人との交友や、大企業、権威ある行政機関等のお墨付きであることを巧みに演出します。パーティ等に行けば、有名人とのツーショットは撮れますから、ツーショット写真だけで、仲良しと思ったら大間違いです。」(詐欺ジャーナリスト)

筆者の知人にも有名人とのツーショットや名刺を持ち歩いて自慢する人や、事務所に貼ってある人、親友として有名人をSNSで紹介する人がいます。有名人本人に確認したら、イベントで多くの人とツーショットを撮るから覚えていないそうです。

今回の加害者は、TBSの番組「情熱大陸」の取材で忙しいのを装ってノラリクラリしていたことも報じられています。

「有名企業の名前を挙げて現在進行形のPRをするのも常套手段です。『今、集英社の前にいます。これから、Gacktのグラビア企画を編集部で打ち合わせます』と実況中継を電話でする詐欺師もいました。有名企業、有名番組、タレントの等の名前に騙されてはいけません」(詐欺ジャーナリスト)

ニュース報道は他人事ではありません。皆様も被害者にならないように気をつけてください。(文◎鎚鋸多漏)

 

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パーティーなどでのツーショット写真は要注意です(写真はイメージです)