美味しいステーキをリーズナブルに食べられることで人気のチェーン『いきなり!ステーキ』と『ステーキガスト』。

先日安価な2品でお得度を比べた結果、「ステーキガストが圧倒的にお得だ」とお伝えしたが、今回はいきなりステーキが得意とする高級部位の肉で比較することにした。

比較する肉は、高級ステーキ店でも定番として使われるリブロース。柔らかく脂身もほどよくのっており、肉と脂両方の美味しさを楽しめる部位だ。

■いきなりステーキのリブロース

いきなりステーキのリブロースステーキは、1グラムあたり6.9円で、記者が注文した300グラムでは税抜き2,070円。それにライスやサラダを食べる場合は追加料金となる。

気になる味は、先日食べたワイルドステーキと比べて肉は柔らかく、脂身は甘い。ソースも冷めない容器に入っているので、そのままかけても肉が冷めずに食べられるのも良いと感じた。

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■気軽に行くのは難しいが…

美味しさとしては合格点だが、480円のライス・スープサラダをつけて300円のソフトドリンクを飲んだら3,000円してしまうのはやはり割高感がある。

また、記者の訪れた店は立ち食いではなく席はあったものの、牛丼店をちょっと広くしたぐらいの狭さなので、落ち着いて食べるのも難しかった。

このクラスのステーキがこの値段というのは外食業界全体としては安いほうなのかもしれないが、気軽に行くにのはちょっと難しい金額である。

■ステーキガストのリブロース

お次のステーキガストのリブロースは、サイズが2種類あり、250グラムだと税抜1899円で、グラムあたり約7.6円。350グラムだと税抜2399円。グラム単価約6.9円と、いきなりステーキと同じ金額になる。

350グラムが売り切れだったので250グラムを選択したが、肉の味については正直言っていきなりステーキステーキガストも同レベルである。

■やはりコスパは最強

ただ、やはりステーキガストが強いのはサラダバーの存在。種類豊富なサラダにカレーやパン、簡単なデザートもついて、250グラムのセットが税抜2,249円と激安。

いきなりステーキでライスをつけるのと同じぐらいの値段で食べられてしまうし、ドリンクバーもクーポンを使えば99円になるため、ステーキ以外のメニューを頼めば頼むほどお得度に差がついてしまう。

また、大きなステーキを食べるときにステーキソースの種類が多いと嬉しいのだが、ステーキガストは定番2種以外にもサラダバーに数種類のソースが用意されており、定期的に変わるため飽きることがない。

それ以外にも席の広さやWi-Fi、コンセント付きの店もあったりと店内の快適さが段違いで、1人でもファミリーでも来れるのが嬉しいところ。

■コスパはステーキガストの勝利だが…

今回も結果としてはステーキガストがお得だったが。記者がステーキガストで再度リブロースステーキを頼むかと聞かれたら、答えはNOである。なぜなら安価な熟成赤身ロースステーキが美味しすぎるので、お金を足してリブロースを食べる意味がないからだ。

ステーキガストの熟成赤身ロースステーキは元々旨味の強い肩ロースの芯の部分を熟成してさらに美味しさを高めており、厚みもあるので食べ応えも抜群。

また、ハンバーグも超コスパが良く、クーポンを使えばサラダバー付きでおろしハンバーグが税抜799円。安価なメニューが美味しすぎるのである。

■いきなりステーキのメリット

ただ、いきなりステーキステーキ自体のコスパステーキガストと同等だし、食べれば食べるほどお得な肉マイレージカードを使えば300円のソフトドリンクが1杯無料になる。

また、店のある場所もステーキガストに比べて駅チカなことが多く、アクセスが良いところもメリットのひとつ。JALカードを使えばマイルも倍でたまる。

高級部位のステーキを1人でサクッと食べたいならいきなりステーキ、ファミリーや、ゆっくりステーキを味わいたいならステーキガストと、使い分けるのがいいだろう。

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(取材・文/しらべぇ編集部・熊田熊男

『いきなりステーキ』と『ステーキガスト』どちらがお得? 高級部位で比較