火と男(Oksana_Bondar/iStock/Getty Images Plus/写真はイメージです)

女性がくだした「別れる」という決断にショックを受けた男性が、どうしても納得することができず「やり直そう」と訴えかけた。それを受け入れてもらえなかった男性は絶望し、持参していたガソリンをかぶり自分の体に火を放つという行動に。

慌ててかけつけた人々が消火を試みるなか、痛がって叫ぶことさえしなかったという。

■恋人との別れと未練

英国で暮らすある男性(42)が、交際期間4~5週間という女性に別れを告げられた。破局したのは6週間ほど前のことだというが男性は女性の決断を受け入れることができず、「俺との交際を続けてほしい」と本人に会い必死に懇願。

しかし「やり直す気はない」という女性の決意が固かったことから男性は人生を悲観し、「こうなったら死ぬしかない」と思いつめたようだ。

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■口論勃発の末に火だるまに

「やり直そう」「嫌だ」というやり取りの末に、男性はあるパブのすぐ外でガソリン携行缶数本を取り出した。

すぐに危険を察知した元恋人が缶を取り上げようとするも不可能だったといい、男性はいきなりガソリンをかぶり女性を驚かせたとのこと。その直後に男性は自分の体に火を放ち、一瞬で火だるまになったという。

このとき5メートル近い炎が上がり、男性はその中で1分半ものあいだ焼かれたとのこと。しかしそのような状態にあっても動揺した様子は皆無で、死の訪れを待っているようだったという。

■「死なせてくれ」と懇願

激痛を感じていたはずの男性は叫び声すらあげず、集まってきた人たちに向かって「死なせてくれ」「もう死にたい」と繰り返しうめくのみだったとのこと。しかも立ったままの状態で焼かれたあと、倒れ込んだという。

この地獄のような光景を見たある人物が自身の経営する店に慌てて戻り消火器を手にし、それを持って出てくるなり男性を救おうと必死に試みた。

■黒焦げで搬送された男性

その後に続々と集まった人々が燃え続ける衣類を男性から引きはがすなどしたというが、火が完全に消えたころには顔も黒焦げになっていたという。ようやく病院に運ばれた男性は今もかろうじて生きているというが、「危篤状態に陥っている」と欧米メディアは報じている。

街なかでの大惨事ではあったが、通行人や付近の建物に引火するといった被害に及ばなかったことだけは、不幸中の幸いだった。だが元交際相手である女性の苦悩は、計り知れない。

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(文/しらべぇ編集部・マローン 小原

恋人に捨てられた男性が傷心 ガソリンをかぶり火だるまに