『ニッポンノワールー刑事Yの反乱ー』（日本テレビ系）第9話。碓氷薫（広末涼子）のUSBの中身が開かれ、遊佐清春（賀来賢人）の記憶も全て蘇った。全容を知った清春は、薫殺害の真犯人に迫る。

報われない父親達
清春は、克喜（田野井健）とともに父親（増田修一朗）のいる施設を訪れた。ボケて清春のことを覚えていないというが、克喜を見つめ「ごめんな、清春。」と涙ながらに訴えた。忘れているのではなく、清春に冷たく当たったあの時から、止まっているのかもしれない。
清春は「もういいよ。」と父の手をとった。その手を克喜と繋いだのも印象的。

このドラマは、登場するのが父親ばかりだ。登場人物中、唯一の母親である薫は、回想シーンでは登場するも、死亡したところから物語が始まった。
清春の父、南武修介（北村一輝）、喫茶ボナーロマスター・深水喜一（笹野高史）、元警視庁長官・碓氷政明（大和田伸也）、そして清春。
不器用ながらも子を愛し、助けになろうとするも報われない父親達が切ない。

全ての謎は、この1時間のためにあった
本日放送の最終回に向け、予告で期待値が跳ね上がる。
「全ての謎は、この1時間のためにあった」
ドラマの時間と現実の時間が同じ、リアルタイムでの放送。
ガスマスクの男の正体と、清春の覚醒。清春と克喜の関係はどうなるのか。

清春の激闘に期待。
（イラストと文／たけだあや）

『ニッポンノワール　ー刑事Yの反乱ー』
毎週日曜よる10時半〜
出演：賀来賢人、広末涼子、井浦新、夏帆、工藤阿須加、佐久間由衣、立花恵理、田野井健、細田善彦、篠井英介、杉本哲太、笹野高史、北村一輝ほか
脚本：武藤将吾
演出：猪股隆一、小室直子、西村了
音楽：松本晃彦
エンディング曲：「愛はスローにちょっとずつ」サザンオールスターズ
チーフプロデューサー：西憲彦
プロデューサー：福井雄太、柳内久仁子
制作協力：AX-ON
制作著作：日本テレビ

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イラストと文／たけだあや