エヴァートンダンカン・ファーガソン暫定監督がイタリア代表FWモイーズ・キーンの交代理由を明かした。15日、イギリスメディア『BBC』が伝えている。

 エヴァートンは15日に行われたプレミアリーグ第17節でマンチェスター・Uと対戦。36分に先制したものの、77分に追いつかれ、1-1の引き分けに終わった。話題となっているのは71分にFWベルナルジとの交代で途中出場を果たしたキーンが、89分にFWウマル・ニアッセと途中交代となったことだ。

 交代ボードを見たキーンは驚いた表情を浮かべながらピッチを後にすると、D・ファーガソン暫定監督は話しかける素振りも見せず、同選手はベンチに戻ることなくそのまま控え室へと歩いていく様子が映し出されていた。

 試合後D・ファーガソン暫定監督はキーンの交代理由について聞かれると、「時間を稼ぐために交代をする必要があった。ベンチには多くの攻撃陣がいたからで、彼個人に問題があったわけではない」と説明した。

「彼(キーン)は試合にあまりうまく入ることができていなかったと思う。だから、もっとうまく適応できそうな人(ニアッセ)を投入したんだ。モイーズが悪かったわけではない。彼を交代させたが、また私は彼を起用するだろう。彼はまた戻ってくる。まだ19歳なんだ」

 現在19歳のキーンはユヴェントスの下部組織出身。昨季セリエAで13試合に出場して6得点を記録しブレイクを果たすと、今夏エヴァートンに加入した。リーグ戦第17節終了時点で12試合に出場しているものの、先発出場はわずか2試合で出場時間は348分にとどまり、未だ無得点と新天地での適応に苦しんでいる。

出場からわずか18分で途中交代となったキーン [写真]=Getty Images