今年6月に最終回を迎えたアニメ「新幹線変形ロボ シンカリオン」が半年ぶりの復活。12月27日(金)に、劇場版「新幹線変形ロボ シンカリオン 未来からきた神速のALFA-X」が公開される。
12月15日に開催された完成披露上映会のイベントパートには、声優の佐倉綾音速杉ハヤト役)、釘宮理恵(少年ホクト役)と、ゲスト声優の吉田鋼太郎(オハネフ役)、池添隆博監督、主題歌を歌う男性アイドルグループBOYS AND MENが登壇。E5はやぶさ MkIIと、ALFA-X、2輌のシンカリオンも参加した。

佐倉綾音吉田鋼太郎の芝居を120点と絶賛
イベント冒頭では、登壇者が順番に自己紹介。

佐倉「はい! 『俺は時間と言った事は守る男だからね!』 速杉ハヤト役、佐倉綾音です。よろしくお願いします」
釘宮「はい! 少年ホクト役の釘宮理恵です。今日はよろしくお願いします」
吉田「(可愛い声で)はい! 宇宙最強の敵ナハネの一の子分の……な、なんだっけ? えーと、えーと、ちょっと待ってね。今思い出すから……」
司会「オ……」
吉田「あ! オハネフ! オハネフをやりました、吉田鋼太郎おじさんです。よろしくお願いしまーす」

吉田が役名に詰まったのは、緊張によるアクシデントだったのか、ジョークだったのか。表情や声色からは判別できなかった。
舞台、ドラマ、映画などで豊富なキャリアを持つ吉田も、アニメのアフレコ現場では緊張したという。

吉田「僕らは(声優が)専門ではないので、大変緊張しました」
司会「敵役というのは、あまり機会は無いのですか?」
吉田「時々、声優をやらせていただくことがあるのですが、ほとんどすべて敵役です」

これらはジョークではなく。2019年に吉田が声優として劇場アニメに出演するのは本作で4本目で、そのすべてが敵役だった。

司会者からは、イベントには出席していないもう一人のゲスト声優、伊藤健太郎(ナハネ役)との共演についても質問があった。

吉田「一緒に録った伊藤健太郎お兄さんは、(音響監督から)『もう1回、お願いします』『もう1回お願いします』と3回、4回も繰り返しやらされていましたが、僕はわりと1回でクリアーしました。健太郎お兄さんは、それでヘトヘトになって今日は来ていません(笑)」

不在の伊藤を引き合いに出しつつ、自身のアフレコの順調さをアピール。
吉田と伊藤は別日に収録したため、イベントの日が初対面だったという佐倉は、関係者試写で聴いた吉田の芝居の感想を語った。

佐倉「(オハネフの)声を聴いた時、吉田鋼太郎さんだって分かるのに、吉田鋼太郎さんっぽくないって思ったんです。それって、声優としては120点のことだと……」
吉田「あら、嬉しい。ありがとうございます」
佐倉「(私が言うのは)おこがましいのですが。すごく素敵に彩っていただいて嬉しい限りです」

映画館での主題歌ライブに吉田も大喜び
トークパートの後は、テレビシリーズに続いて主題歌を担当するBOYS AND MENのライブ。劇場版主題歌「ガッタンゴットンGO!」、TV版主題歌「進化理論」の2曲を披露した。

ライブの間、客席の横で見ていた佐倉たちは、ステージへの移動中から感想を語り始める。

佐倉「すごかったです! 初めて生でパフォーマンスを拝見したのですが、童心に帰るってこういうことなんだなって思いました。吉田さんも大喜びされていて」
吉田「すっごい良い歌。ちょっと泣きそうになりました」
司会「歌詞を聴くと励まされるんですよね」
吉田「本当にそう。素晴らしかった」

イベントの最後は、出演者を代表して「シンカリオン」の座長である佐倉がファンへのメッセージを語った。

佐倉「これからたくさんの方にご覧いただく『劇場版シンカリオン』ですが、たくさんたくさん音が溢れていて。たくさんたくさんいろいろなキャラクターが登場して。たくさんたくさん画面が楽しい事でいっぱいになります。それでも、私は少し泣きそうになってしまうところがあったりしました。いろいろな感情を揺さぶられる一本になったと思いますので、『シンカリオン』を大好きでいてくださるお子さん。そして、大好きでいてくださる大人の皆さんにも楽しんでいただけたらと思います。ぜひ、よろしくお願いいたします」

佐倉の言葉通り、「劇場版」ならではの「楽しい事」が詰め込まれている本作に関して、エキレビ!では、池添監督やメインキャストのインタビューを実施。
劇場公開日である12月27日(金)の前後に記事掲載を予定している。

(c)プロジェクト シンカリオン・JR-HECWK/超進化研究所・The Movie 2019

(取材・文・写真/丸本大輔)

イベントの後半、司会がBOYS AND MENのライブをあることを明かすと大きな歓声が上がった。2曲目の「進化理論」では、メンバーの半数がステージから飛び出し、客席の通路でパフォーマンスを見せた