女優・のんがヒロインを務める映画『星屑の町』より、のんがベテラン俳優陣のおじさんたちを従えて昭和歌謡を熱唱する予告編とポスタービジュアルが解禁された。

【写真】映画『星屑の町』ムビチケ特典となるブロマイドビジュアル

 のんが6年ぶりの実写映画出演を果たす本作は、25年にわたり愛される人気舞台『星屑の町』シリーズの映画化。地方回りの売れないムード歌謡コーラスグループ「山田修とハローナイツ」の悲哀を描く。劇作家・演出家の水谷龍二とラサール石井、小宮孝泰が結成した「星屑の会」によって1994年に第1作『星屑の町・山田修とハローナイツ物語』が上演されたのを皮切りに、全国各地で上演されてきた。その集大成となる映画版は、映画『の・ようなもの のようなもの』の杉山泰一監督がメガホンを取り、昭和歌謡の名曲たちに乗せた、大人のための音楽娯楽映画になっている。

 売れないムード歌謡コーラスグループ「山田修とハローナイツ」。メンバーは大手レコード会社の社員だった山田修(小宮)をリーダーに、天野真吾(大平サブロー)、市村敏樹(ラサール)、込山晃(渡辺哲)、青木五郎(有薗芳記)、西一夫(でんでん)。これといったヒット曲もなく、ベテラン女性歌手・キティ岩城(戸田恵子)らと地方を回りながら活動を続けている。

 そんなある日、メンバーは東北の田舎町で、東京から出戻り、再び歌手になる日を夢見る田舎娘・愛(のん)に出会う。愛は突然、ハローナイツに入りたいと直訴して大騒動に発展。すったもんだの末に、愛がハローナイツに加入すると状況が一変したちまち人気者となる。思いがけず夢を叶えたかに見えたメンバーだったが…。

 予告編は、愛が「わたし、ハローナイツに入って、歌手になるの」ときっぱり宣言するシーンからスタート。次いで、その言葉に応えるように、昭和のスター・島倉千代子のヒット曲「ほんきかしら」を歌う「山田修とハローナイツ」の面々、オーディションで歌手の藤圭子のデビューシングル「新宿の女」を披露する愛の姿が映し出される。

 映像の後半では、本作の舞台版から歌い継がれてきた「山田修とハローナイツ」のオリジナル楽曲「MISS YOU」にのせて、ベテラン女性歌手・キティや愛を支える人々が登場し、動き始める人生が描かれる。そして最後は、垢ぬけなかった愛が、一転キュートな衣装を身にまとい、ハローナイツとともに昭和歌謡の大ヒット曲「恋の季節」を歌う場面が登場。昭和を彩った数々の名曲で人生を謳い上げ、劇中の展開に期待が高まる予告編となっている。

 ポスタービジュアルは、美しい夜空を背景に歌う愛とハローナイツ、その仲間たちを配置したカラフルな仕上がり。横には「人生は、いつだって輝ける」というキャッチコピーが添えられており、その歌声が聞こえてきそうな心躍るビジュアルとなっている。

 映画『星屑の町』は2020年3月6日より全国公開。2月21日より岩手・青森・秋田・宮城先行公開。

映画『星屑の町』ポスタービジュアル (C)2020「星屑の町」フィルムパートナーズ