高速道路を走行中に突然鹿に衝突したら、それも撥ねた鹿がフロントガラスを突き破って車内に飛び込んできたら…。考えただけでもショッキングだが、そんな事故が米ジョージア州で発生した。

ジョージアジョーンズ郡で今月12日朝、高速道路を走行中の車に鹿が衝突する事故が起こった。車を運転していた女性は無事だったが、フロントガラスを突き破って車内に飛び込んだ鹿は助からなかった。

この事故の様子は同日、2枚の写真に「こんな朝の始まり方は良くないですね」と言葉が添えられ、ジョーンズ郡保安官事務所のFacebookに投稿された。

写真を見ると、事故車の助手席側のフロントガラスには大きな穴が開いており、運転席側はヒビが入って破損している。また衝突した鹿は、運転席のすぐ隣の隙間に入り込むようにして死んでおり、衝撃の激しさがうかがえる。

ブッチ・リース保安官はこの日の事故について、Facebookにこのように綴っている。

「寒い朝でした。暖を求めていたのか、森の中のハンターから逃げようとしたのか…。どんな理由があるにせよ、この鹿はヒッチハイクを試みたようです。女性が無事で何よりでした。」

ジョージア州では鹿に関連したトラブルが相次いでおり、地元メディア『WMGT-TV』によると、ジョーンズ郡では鹿と車の衝突事故が月に平均16件、11月1日から27日の間には41件も発生しているそうだ。

またジョージア州天然資源局は、同州内に生息する鹿について次のように述べている。

ジョージア州では40年前には約25万頭だった鹿が、21年前の1998年には140万頭まで増加したことから、2005年に鹿を駆除するプロジェクトが開始されました。現在の鹿の生息数は約100万頭と言われており、プロジェクトは2024年まで続けられる予定です。ジョージア州の公式な鹿の狩猟時期は9月中旬から1月中旬になるので、今がまさにハンティングシーズンとなります。」

リース保安官は今回の事故を受けて「現在は多くのハンターが森の中に出入りしている状態です。ハンターには鹿が道路に飛び出してこないよう、できるだけ森の中で鹿を仕留めるよう協力をお願いします」と呼びかけている。

画像は『Fox News 2019年12月13日付「Deer killed in Georgia after crashing through driver’s windshield: ‘He tried to hitch a ride’」(Jones County Sheriff’s Office)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)

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