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image credit:stevieticks/Instagram

 子供の頃から動物がいつも傍にいる環境で育ってきた人にとって、大人になって家を借りた時、大家にペット飼育を禁じられてしまったら、とても悲しく不運に感じることだろう。

 イギリスでハウスシェアをする男性4人も、最近引っ越してきた地域でまさにそんな経験をしていた。

 しかし、ひょんなことから近所の家の犬を知り、4人は手紙を通してその犬と友達になりたいことを飼い主に伝えた。すると、犬からとても温かい返信が届いたのだ。

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引っ越し先の借家では犬を飼うことを許可されず

 イギリスブリストルに4か月ほど前に引っ越してきたばかりの男性エンジニア4人組は、ハウスシェアをしているが、その借家では大好きな犬を飼うことが認められていなかった。

 4人とも小さい頃からペットと一緒に育ってきたことから、大の動物好きで、犬が飼えない社会人生活をとても虚しく感じていた。

 そんなある日、仕事先から戻って来くると、近くの家にとても愛らしい犬がいて窓の外から自分たちを見ていることに気付いた。


あの犬と友達になりたい!絶対なりたい!

 そう思った4人のひとりジャックマッククロッサンさんが代表となり、犬の飼い主に手紙を書いて“友達申請”することを試みた。

自分たちがどれだけ犬が大好きかを手紙で切実にアピール

 ジャックさんがしたためた手紙は次の通り。

親愛なる隣人

私たちは、3~4か月ほど前にこの地域に越してきてハウスシェアをしている、イングランド人1人、スコットランド人2人、そしてウェールズ人1人のエンジニア4人組です。

実は先日、かわいい犬が窓の外から私たちを見ていることに気付きました。とっても良い子ですね。

私たち4人は、子供の時からペットと一緒に育ってきたのですが、大家が犬を飼うことを許可してくれず、虚しい社会人生活を送っています。

犬を散歩させる時に、バルコニーの窓を通ってくれたら、犬に会えるので私たちはすごく嬉しいです。

もし、誰か散歩をしてくれる人を探しているのなら、是非私たちにさせてください!もし、犬のお世話で困っていることがあったら(そんなことは絶対にないとわかっていますが)、私たちが喜んでお世話を引き受けます。

犬を連れてウチに遊びに来てくれるのも、もちろん大歓迎です。

返信いただけるとうれしいです。(返信しなくても全く問題ないです)

ハウスナンバー23番の4人組より


 この、切実な「犬大好き」アピールは隣人にどう受け止められただろうか。

 果たして、4人はその後返事を受け取ったのだが、それは思っていた以上の素晴らしい返信で、4人は素敵な内容に大喜びした。

 なんと、犬自身が返事をくれたのだ。


犬は海を越えてやってきた保護犬だった


 4人組から手紙を貰った犬の飼い主クリスさんとサラさんはとても素敵な人だった。なんたって、彼らが喜ぶように、犬自身が手紙を書いたかのように工夫までしてくれたのだから。

とても素敵なお手紙をありがとう!ご褒美をもらったような気持になりました。あ、ご褒美といえば、全てのおやつ類は大好きよ。お肉たっぷりのものも、チーズ味の物も、…えっと、何を話そうとしていたのかしら。

そうそう、私は2歳4か月のシェプラドール(ラブラドールジャーマンシェパードミックス)の女の子で、スティービー・ティックスと言います。

地中海に浮かぶ島、キプロスで生まれたんだけど、クリスとサラに救助されてイギリスに来たの。

一応、ご忠告しておくと、私との友情を育むのはちょっとお高くつくかもしれないわよ。だって、ボール投げ1日5回は絶対だし、お願いした時にはいつもお腹をなでてもらいたいし。

ボーイズの都合のいい日ならいつでも私はOKよ。召使いのクリスにメッセージアプリwhatsappで連絡先を知らせて。是非、会う日を決めましょう!


 この手紙はクリスさんかサラさんがしたためたものだが、まるでスティービー・ティックスが返事を書いたかのようにユーモラスに綴られてあり、ちゃんと署名まで記されてある。

 しかも封筒には、スティービーの肉球印まで押してあるという心遣いまで!4人からの申し出を快く思ってくれたようだ。

多くの人々がこの交流に心打たれる


 ジャックさんは自身のツイッターにこの1件をシェア。自分たちの手紙とスティービーからの返信を撮影した写真も投稿すると、10万以上のリツイートとなるほど多くの人々の心を温かくし、たくさんのコメントが寄せられた。

・本当に素敵な心温まるストーリーだね。

・散歩、是非楽しんでね!

・わかるなぁ。犬のいない人生なんて虚しいし悲しいだけだもん。友達ができて良かったね。

・隣人の犬は最高だね。だって人と人の繋がりを強めるパワーを持っているからね。

・もっと多くの人がこんな素晴らしい交流をするようになったらいいなと思う。きっと、高齢者が飼っている犬たちは、ほとんどがもっと散歩したりボール投げをたくさんしたりして遊びたいと思っているんじゃないかな。お年寄りの飼い主の場合は、こういう男性たちのオファーはとっても助かると思う。



 4人組とスティービーの対面は12月15日に行われたようで、その様子はスティービーのインスタグラムでも知ることができる。なお、現在スティービーのアカウントは52800人のフォロワーを抱えている。

※追記(2019年12月21日)本文を一部修正して再送します。

References:Daily Mailなど / written by Scarlet / edited by parumo

全文をカラパイアで読む:
http://karapaia.com/archives/52285785.html
 

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