TOKYO MX地上波9ch)朝のニュース生番組「モーニングCROSS」(毎週月~金曜7:00~)。12月13日(金)放送の「オピニオンCROSS neo」のコーナーでは、タレントのフィフィさんが“中高年のひきこもり”について見解を述べました。

◆40~64歳のひきこもりは推計61万人

今年6月、無職の長男を刺殺したとして殺人の罪に問われた元農林水産事務次官の熊沢英昭被告は11日、裁判員裁判の初公判で「間違いありません」と起訴内容を認めました。警視庁などによると、長男は中学のころからいじめに遭うなどし、家族に暴力を振るうようになり、大学進学を機に1人暮らしを始めましたが、その後仕事がうまくいかず、事件の1週間前に同居。再び両親に暴言や暴力を繰り返したとみられています。

フィフィさんは、この事件の背景には“エリートの父親”という面、さらにこの父親世代は家庭の問題を他人に相談することを恥ずかしく思う傾向にあると指摘。事実、今回も家族からの相談は事件が起きるまでなかったとか。

内閣府が初めて行った調査によると、40~64歳のひきこもりは推計61万人。これは15~39歳(54万1,000人)よりも多くなっています。また、ひきこもり期間も3~5年が21%で、5年以上が半数超え。なかには30年以上という人もいて、「割と長期化の傾向にある」とフィフィさん。長期化すると親も年老いて働けず、年金生活となり困窮。さらには社会から孤立し、「貧しくなると、それこそ相談することが恥ずかしくなってしまう」と懸念します。

ちなみに、ひきこもりの原因は、最初は「不登校」に始まり、「職場の人間関係になじめない」や「病気」の場合などがあるそうです。

◆救うべきは“ひきこもらされている人”

国としては現在、80代の親が50代のひきこもり子どもを支えることを“8050問題”と呼び、中高年のひきこもりを問題視しているそう。そんななか、岡山県総社市では2017年4月にひきこもり支援専門の窓口を設立。これまで180人あまりの当事者と繋がりを持ってきており、「相談するだけでも当事者、対応している家族の精神的なストレスが軽減されると思う」とフィフィさん。

しかし、フィフィさんにはとても気になる点があるそう。それはひきこもりと言っても、なかには家から出ないだけでネットなどで仕事をしている人も含まれ、救うべきはそうではない人たちということ。「実は社会に出たいんだけど、そこから弾かれてしまっている。ひきこもっているというより、ひきこもらされている」という人たちを心配します。

そして、「勝手に自分たちがひきこもっているから助けない、わがままなんだっていうような私たちの意識も変えていき、どう対策をとるか。彼らへの理解を示し、彼らに寄り添った支援策を考えていかないと」と提言します。

MCの堀潤も、ひきこもりを無理に外に出して働かせるのではなく、「(ひきこもりも)100人いれば100通りの個性があり、得意分野がある。家にいながら社会と繋がれるようなことを」と提案。さらには、前述の岡山県総社市の片岡市長の名を挙げ、「彼は災害時にもSNSを使って物資を集めたりした次世代型の新しい首長。そういう首長が誕生すると繋がりがよくなる」と期待していました。

番組では、視聴者に「あなたの周りに中高年のひきこもりはいますか?」というテーマで生投票を実施。結果は以下の通りです。

◆あなたの周りに中高年のひきこもりはいますか?
いる……1,001
いない……1,422票

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<番組概要>
番組名:モーニングCROSS
放送日時:毎週月~金曜 7:00~7:59 「エムキャス」でも同時配信
レギュラー出演者:堀潤、宮瀬茉祐子
番組Webサイトhttps://s.mxtv.jp/morning_cross/
番組Twitter@morning_cross

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