航空会社を舞台に新シリーズとして放送されている『おっさんずラブ-in the sky-』(テレビ朝日系、土曜23時15分~)。新人CAの春田創一(田中圭)を巡り、機長の黒澤武蔵(吉田鋼太郎)、副操縦士・成瀬竜(千葉雄大)、整備士・四宮要(戸次重幸)達が繰り広げる、大人の四角関係が展開されています。



おっさんずラブ-in the sky-』(テレビ朝日系、土曜23時15分~、画像:公式サイトより)



 次週の最終回にむけ、ドラマは大詰めをむかえています。


◆突然現れた獅子丸に疑問
 第6話で突如現れた獅子丸怜二(山崎育三郎)ですが、実は天空ピーチエアライン執行役員だったことが判明しました。獅子丸は会社の「組織改革」をすべく、春田たちCAにも厳しい売り上げ目標を提示します。無謀とも言える目標数値を達成するために、春田たち現場の人間は疲弊するのでした。




 正直、獅子丸が中盤で突如登場した理由が今のところわからず、「別に出なくてもよかったのでは?」と、つい思ってしまいます。とはいえ、山崎育三郎演じる獅子丸はいい味を出しており、最終回で彼を軸に何かが起こるのか見ものです。


◆「キスまでにすることがわからない」成瀬の発言にキュン
 前回、成瀬が四宮に告白をしてフラれて以降、2人の関係がギクシャクしていることを春田は感じ取ります。春田は成瀬に真意を聞き出すのですが、それに対して、成瀬は四宮に強引にキスを迫ったことを正直に話すのでした。


 四宮にどのようにアプローチしていいのかわからない成瀬は、「キスまでにしなきゃいけないことってなんですか?」と恋の相談を春田にもちかけます。春田は成瀬の事が好きで、すでに一度告白をしてフラれています。そんな相手に自分の恋愛相談をするとは、冷静に考えるとなかなかエグい展開ではあります。




 しかし、春田は成瀬の恋愛相談にのり、デートプランを提案をするのでした。


◆「ファイナルアプローチOK?」で黒澤が見せた笑顔が切ない
 一方、春田に思いを寄せている黒澤ですが、まだ春田のことをあきらめきれておらず、春田に自分の気持ちを伝えます。


 黒澤は春田に対し「ファイナルアプローチOK?」と再度、気持ちをぶつけます。これに対し春田は「NOです」と返答。「許可願います」と最後に言う黒澤に対し、「ダメですって」と涙をこぼしながら自分の意思を伝えるのでした。


 誰かに思いを伝えられるたびに「うぉー」と叫んで戸惑うだけだった春田が、確実に成長しています。そして、田中圭と吉田鋼太郎のこのやりとりを見て、春田と黒澤を見守ってきた視聴者としては、2人の間に流れる温かい空気感に胸が熱くなります。春田と黒澤の関係はこれにて幕引きとなるのでした。



◆春田を巡る恋の争奪戦で誰もいなくなる
 成瀬に告白された四宮は、成瀬に対して冷たい態度をとります。そして、傷心の成瀬を励ます春田を見て、寮を出て行く決心をするのでした。


 さらに、黒澤も突如「会社を辞めようと思う」と春田に告白。四宮も黒澤も春田の前から姿を消し、7話のサブタイトルどおり「そして誰もいなくなった」のでした。最終回を前に、波乱の展開をむかえます。




◆なんでもアリの展開に最後が全く読めない
 春田、成瀬、四宮のやりとりが寮で繰り広げられるシーンが流れるたびに、どうしてもテラスハウス』を見ているような気持ちになります。おしゃれシェアハウスを舞台に、「好きか」「嫌いか」で複数人でイチャイチャやりあっています。


 一方で、卓球大会が始まったりとコント番組を見ているかのような気持ちにもなり、さらには突然現れた獅子丸が会社の組織改革をはじめ、お仕事ドラマにもなったりと最後まで展開が全く読めません。




 あわせて今回は、黒澤が実の娘と春田を奪いあい、その親子関係を描いたりと「なんでもアリ展開」の着地どころがまだまだ読めません


 小ネタや演出でクスクス笑えて楽しむ一方で、人間関係が深まり切らないままここまで走ってきた感もぬぐえません。最終回でどんなハッピーエンドがまっているのか、心待ちにしながら土曜の夜を待ちたいと思います。


<文/瀧戸詠未>


【瀧戸詠未】ライター/編集者。趣味は食べ歩き・飲み歩き。



『おっさんずラブ-in the sky-』(テレビ朝日系、土曜23時15分~、画像:公式サイトより)