みんなと同じに踊れないと協調性がない?“踊りたくない”には理由がある
我が子の活躍を楽しみにしていた発表会。みんなは踊っているのに棒立ちの子どもの姿を見て、将来もずっとこんな様子なのかな?同じようにできないことが心配でたまらないお母さん。大丈夫です。みんなと一緒に踊らないのは、子どもなりの理由があります。中には恥ずかしくて人前で踊ることができない子もいるものです。生まれながらの性格で人見知りする子、しない子がいるのと同じく、お遊戯が大好きな子もいれば苦手な子もいます。


今はお遊戯が苦手な気持ちを受け入れよう。踊らないのも立派な意思表示です
子どもがみんなと一緒に踊れないときは「踊りたくないのね」と子どもの気持ちに寄り添い、今はそんな時期だと大らかに考えましょう。人との関わりを大切にする5歳頃になると協調性が育まれてくると言われています。そのころやっと、みんなと同じように踊るという視点にも意識が向くでしょう。3、4歳ではやりたくないという気持ちをお母さんが認めてあげることが大切です。「なぜ踊らないの?」と踊ることを強制すると自分の気持ちを押し殺してしまう子になることがあります。


3歳のときは苦手でも、成長していくにつれ気持ちが変化していくことも
5歳のKくんはお遊戯大好き元気な子。しかし3歳のときは、みんなと一緒に踊ることができませんでした。お遊戯の音楽が流れる間も泣き面でずっと立っているだけ。大勢の前で踊るのが恥ずかしくてたまらなかったのです。それでもお母さんは最後まで舞台の上に立てたことを褒めました。4歳になると少しずつみんなと一緒に踊れるように。そして5歳の今ではとにかくお遊戯大好き。音楽が聞こえてきたら体が自然に動くほどになりました。


“やりたくない”気持ちに正直な子は、意思表示がはっきりできる子になる
やりたい、やりたくない気持ちがはっきりしている子どもは、お母さんがその気持ちをよく認めてあげましょう。周りに合わせることを知りながら意志を貫ける姿は、ときに大物になる気配も感じるでしょう。子どもの成長は著しく、この前できなかったことが突然できるようになることの連続。今はお遊戯が苦手でも、この先何がきっかけでお遊戯が好きになるかわかりません。子どものありのままを暖かく見守ってあげてくださいね。


今日の1日1成長
“やりたくない”気持ちを認めてあげると意思表示できる子に育ちます子どもの決断力も1成長、お母さんの受容力も1成長。ふじたみやこ(文)さわどあさみ(編集)日本キッズコーチング協会(監修)http://jakc.or.jp/
(mamagirl
掲載:M-ON! Press