芸人のクロちゃんがプロデュースする新人アイドルグループ「豆柴の大群」が、いきなり大きな結果を残してみせた。12月30日付のオリコン週間シングルランキングにおいて、初登場1位の座をゲットしたもの。

 同グループはバラエティ番組「水曜日のダウンタウン」(TBS系)で放送されたアイドルオーディション企画の「MONSTER IDOL」から生まれた4人組。クロちゃんによる選抜を勝ち抜いたアイカ、ナオ、ハナエミユキの4人は、12月18日の放送で結成が発表されてからわずか6日間で、大きな勲章を手に入れることとなった。

12月19日に発売されたデビュー曲の『りスタート』は、【続行ver.】【解任ver.】【解任&罰ver.】という3形態を用意。その売れ行き次第でクロちゃんの処遇が決まるという仕掛けに加え、メンバーが全国のタワーレコードで写メ会を行うことで番組ファンが殺到しました。発売初日のデイリーランキングでは推定売上枚数3万883枚で1位をゲット。この時点で発売日が一日早かったDa-iCEの3万1548枚に肉薄していましたが、『りスタート』は2日目に1万4997枚、3日目にも1万1186枚と順調に売り上げを伸ばしたのです。その結果、週間では6.4万枚の売上でみごと1位をゲット。ジャニーズや46/48系の発売がないスキマを付くというタイミングも功を奏しました」(音楽ライター)

 アイドルのCDでは通常、発売初日のデイリーランキングを狙って発売前から特典会を何回も開催し、その合算枚数で勝負するもの。そのため2日目以降はガクンと数字を落としがちだが、「りスタート」は発売4日目に至っても7268枚を売り上げ、4日連続でデイリー1位を獲得していた。

 12月19日の夜にタワーレコード渋谷店で行われたサプライズの無料握手会では、クロちゃんが「オリコン1位獲るぞ!」と気勢を上げてはいたものの、その時点では週間1位を予想したファンは少なかったはず。

 視聴者はもちろん、メンバー本人たちにとってもビッグサプライズの結果となったが、この“オリコン週間1位”は別の驚きも呼び込むことになったというのだ。

 音楽ライターが続ける。

「豆柴の大群は芸能事務所のWACKに所属する形となりますが、なんと『りスタート』はWACKで初のオリコン週間1位となったのです。WACKの創業グループである『BiS』や、横浜アリーナを満員にする人気を誇る『BiSH』といった先輩グループでさえ、最高位は週間2位止まり。その記録を『豆柴の大群』はあっさりと抜き去りました。テレビの力が果たした役割が大きいとはいえ、現在の勢いをもってすれば、動員面でも先輩を抜く可能性を秘めていそうです」

 そのWACKでは2~3月に事務所総出の全国ツアー「WACK TOUR 2020」を全8都市で開催。人気トップのBiSHが40分のステージを務めるのに対し、豆柴の大群はわずか5分の持ち時間に過ぎない。だが「持ち時間の変動がある可能性」も示唆されているとのことで、はたして4人の豆柴がどんなパフォーマンスを見せてくれるのか。ファンの興味はますます高まっていきそうだ。

(金田麻有)

アサ芸プラス