中国・広西チワン族自治区の麺料理店で、スープにケシガラの粉末を加えていた店主が逮捕された。店主は「常連客を増やし店を繁盛させようと思った」と話している。『三立新聞網』『NOWnews』などが伝えた。

事件があったのは、広西チワン族自治区の柳州市。警察が薬物の検問を行っていたところ、ある男性から陽性反応が出た。男性は警察署に連行され事情聴取を受けたが、これまでに薬物を使用したことは一度もないと主張し、その日の行動を振り返って麺料理店で「螺蛳粉」(タニシ麺)を食べたことを話した。

タニシ麺は柳州市の名物料理で、タニシで出汁を取ったスープが特徴のライスヌードルだ。警察官は客に扮して問題の店を訪れ、タニシ麺をテイクアウトして署に持ち帰り調べたという。するとスープから薬物の陽性反応が見られた。

警察はすぐに店内の捜査に入り、76グラムのケシガラ粉末を押収、店主を逮捕した。調べに対し店主は、スープにケシガラ粉末を混入したことを認めたという。売上が伸びないことに悩んでいた店主だったが、ケシの中毒性を利用して常連客を増やそうと考えたそうだ。実際にケシガラ粉末を入れたスープは風味が良くなり、客が増えて売上も伸びたという。

その後の詳しい調べで、スープからはパパベリン、モルヒネ、ノスカピンなどアヘンに含まれる成分が検出された。警察は違法薬物の生産、販売の罪で店主を送検している。

画像は『三立新聞網 2019年12月20日付「螺螄粉讓人「上癮」?他一吃真驗出毒品反應…揭開老闆陰謀」(示意圖/翻攝自微博)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 片倉愛)

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