メイン画像

最新の1か月予報によりますと、年末年始は北日本で一時的に寒くなりますが、西日本や沖縄・奄美では、期間の前半を中心に、気温がかなり高い見込みです。この先1か月は、日本付近の冬型の気圧配置は、北日本が中心なので、東日本や西日本の日本海側では、雪の少ない状態が続きそうです。

この先1か月 冬らしいのは 北日本が中心

気象庁12月26日に発表した「1か月予報」によりますと、1か月の平均気温は、北日本でほぼ平年並みですが、東日本や西日本、沖縄・奄美では、平年より高い予想です。年末から1月にかけても、広い範囲で暖冬傾向が続くでしょう。
というのも、日本付近の冬型の気圧配置は、北日本が中心になりそうだからです。このため、東・西日本の日本海側では、この先1か月も雪が少ないままで、スキー場などは雪不足が続くでしょう。一方、東・西日本の太平洋側は、いつもの年よりも低気圧の影響を受けやすくなり、日照時間は平年並みか少ない予想です。

1週目(12月28日~1月3日) 北日本は一時的に寒く

画像B

週別に、平均気温を詳しくみてみますと、1週目は、日本の東に寒気が南下しやすいパターンで、特に12月31日から1月2日は、北日本を中心に、冬型の気圧配置が強まるでしょう。北日本では、1週目は、平均気温が「平年並みか低い」予想です。このように寒い季節は、ヒートショックに特に注意が必要です。気温の急激な変化は、身体に大きな負担がかかります。リビングなどと浴室の温度差をなるべく小さくするよう心掛けましょう。なるべく家全体を暖めて、寒い部屋を作らないようにすることがポイントです。
一方、1週目の平均気温は、沖縄・奄美や西日本では「平年より高く」、東日本は「平年並みか高い」でしょう。ただ、これはあくまでも「平均気温」なので、一時的に冷え込みが強まる日もあるでしょう。忘年会新年会などでお帰りが遅くなったり、カウントダウンのイベントや初詣などで、暗い時間に外にいたりする場合は、しっかり暖かくしてお過ごし下さい。

2週目(1月4日~1月10日) 仕事初めの週も 広く暖冬

2週目の平均気温は、沖縄・奄美や西日本では、「平年より高い」状態が続くでしょう。東日本も「平年より高い」予想です。また、北日本でも、気温は「平年並み」になるでしょう。
1月6日は、二十四節気の「小寒(しょうかん)」で、暦の上では寒さが次第に厳しくなっていく頃です。仕事初めの週という方も大勢いらっしゃるかと思いますが、実際は、年末年始の休暇明けも、厳しすぎる寒さが続くことはないでしょう。

3~4週目(1月11日~1月24日) 一年で最も寒い頃に入りますが

3~4週目は、北日本では、平均気温は「ほぼ平年並み」で、2週目よりは高い傾向でしょう。東日本や西日本、沖縄・奄美では、寒気が南下しにくいので「平年並みか高い」予想です。
1月20日には、二十四節気の「大寒(だいかん)」を迎え、暦の上では、一年で最も寒くなる頃です。また、平年ですと、年間の最低気温が観測されるのは、この頃から立春までの間の所が多くなっています。ただ、東日本や西日本、沖縄・奄美を中心に、今回の真冬は、寒さが控えめになりそうです。
この1か月予報は「天候の見通し」です。毎日の天気や気温は、予報をこまめに確認して下さい。
【北日本】北海道東北地方
【東日本】関東甲信・北陸・東海地方
【西日本】近畿・中国・四国・九州北部地方・九州南部
【沖縄・奄美】鹿児島県奄美地方・沖縄地方

1か月予報 年末年始の寒さは? 暖冬傾向の続く所も