2020年1月5日(日)スタートのアニメ「映像研には手を出すな!」(毎週日曜夜0:10-0:35、NHK総合)の会見が行われ、監督の湯浅政明、声優として出演する伊藤沙莉田村睦心松岡美里が登場した。

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同作は、「月刊!スピリッツ」(小学館)で連載中の大童澄瞳による漫画で、自分の考えた“最強の世界”で大冒険するのが夢の浅草みどり(伊藤)ら、女子高校生3人がアニメ制作に青春を懸ける、“アニメづくり”をアニメで描く青春冒険部活ストーリー。

監督の湯浅は作品の見どころを「アニメへの期待値が高く、緊張はしていたのですが、第1話からどんどん盛り上がっていきますので、これから期待していただければと思います。アニメを作っていく作業はあまり知られていませんが、アニメを作ることは大変だけれど本当は楽しいんだぞということを、この作品から感じていただければいいなと思いながら作っております」と語った。

アニメーションは“設定が命”というアニメ好きの高校1年生・浅草みどりを演じる伊藤は「今回の作品は本当にファンの方がたくさんいらっしゃるので、緊張していたのですが、毎週毎週声をとっていくうちに、すごく熱い気持ちになり、毎回楽しいと心から思いながらやらせていただいています。浅草たちの熱い気持ちと、私たちの作っている人たちの熱い気持ちが伝わればいいなと頑張っております」と作品への思いを語った。

浅草の同級生で、お金を生み出す行為が好きな金森さやかを演じる田村は「先ほど私たちも見させていただいていたのですが、本当におもしろいなと思って、そんな作品に関わることができたことが本当にうれしいです」と喜びの表情を見せた。

同じく浅草の同級生で、カリスマ読者モデルとして活躍する水崎ツバメを演じる松岡は「みなさんにも期待していただいているので、この期待を背負って頑張っていけたらなと思います。魅力と私たちの熱い気持ちがつまった作品ですので、よろしくお願いいたします」と意気込みを語った。

伊藤沙莉「難しいな…でも楽しい!」

5年ぶりのテレビアニメ作品を手掛ける湯浅は、いつも新しいことにチャレンジしている。そのことについて湯浅は「いつも『映像研』の3人と同じように楽しみながらアニメを作りたいと思っていますし、たいていのことはアニメで表現できると思っているので、これまでの例にとらわれずに思いついたことは『できるだろう』という思いでアニメを作っています。なので、今回は『映像研』の3人が思い描いたものが形になっていく…というところとつながっていて、想像したことができていくという醍醐味にあふれています。そういうところも今作の見どころかなと思っています」と語った。

また、普段は女優として活躍する伊藤は「お芝居をやらせていただいているときは、最初に一番大きいお芝居をやって、そこから“引き算”する形が多かったり、やりやすかったりするのですが、声のお仕事というのは自分では『ちょっと大げさじゃないかな…』と思ったところがちょうどよかったり、画に乗っかると雰囲気が変わったりするので、かなり“足し算”だなと思いながら、楽しみながらやらせていただいています。感情とか共通する部分もたくさんあるのですが、もともとあるものに自分なりの命を吹き込むということがすごく楽しいです」と笑顔を見せた。

現場の印象を聞くと伊藤は「演じていると熱気がすごいです(笑)。やりながら引っ張られていくという感覚があり、例えば3人の妄想の世界が実現していくところで、作品の中で浅草たちが『うおー!』ってなっていると演じている私たちも『うおー!』と熱くなってきて、一体感のある空気感が楽しいです」と感想を語った。

さらに、演じる上で意識していることや大変なことについて聞くと「専門用語が多くて、あのスピード感の中で言うことや、逆に焦りすぎて早口になってしまうこととかもあり、『難しいな…でも楽しい!』という気持ちです。意識していることは、浅草は二面性のある性格で、アニメについて熱く語っているときと、人前に出たときにもじもじしてしまうところのギャップがすごく愛おしくてかわいらしいなと思っているので、そこが伝わるようにしています」と語った。

伊藤沙莉松岡美里からのプレゼントは「宝物です!」

田村は演じる上で大変なことや意識していることを「作品がだんだんスピードアップして、どんどん加速していくので、どんどんセリフの量が増えています(笑)。アニメの専門用語ではなく、どういう武器でどういう機械でという作品のなかのアニメに登場するものの説明が多くあるので、そこは大変だなと思います。あと金森は、生徒会とやりあったりとか、外部の人とやりあうことが多く、ほかの人たちも個性が強いので負けないようにと思って演じています。強気に!毒強めな感じで!」と語った。

また、松岡は「水崎は、アニメーションにこだわりを持っているのですが、それ以前に演技が好きなのだろうなと感じています。私自身も演じることが好きなので、その部分はリンクしてるなと思い、こだわりを語る場面はとてもすらすらと話すことができました。いろんな方向性を演じられるように、等身大で演じられるようにということは意識しています」と意識していることを語った。

この日、おそろいのイヤリングをつけてきた伊藤らは、記者からそのことについて問われると「そうなんです!」とテンションが最高潮に。伊藤は「こちらは3人で親睦会をしまして、その時に松岡さんが買ってきてくださって、プレゼントしてくださったんです!それぞれキャラクターのイメージで、浅草は黄色、金森は紫、水崎はピンクで、この作品にあわせてえんぴつがモチーフなんです!宝物です!ありがとうございます」と笑顔に。

続けて田村も「今日の試写会のときに、『3人でおそろいでつけませんか?』って松岡さんが買ってきてくださって。本当に感動しました、ありがとうございます!」と松岡に感謝を伝えた。(ザテレビジョン

「映像研には手を出すな!」のキャスト・監督が勢ぞろい!