世界最大規模の同人誌即売会であり、令和初の“冬コミ”となる「コミックマーケット97」が、いよいよ12月28日(土)~31日(火)の4日間、東京国際展示場で開催される。コミケといえば、会場を彩るハイレベルなコスプレイヤーたちも、いまや年末の風物詩としてすっかり定着した感があるが、はたして彼女たちはどのような防寒対策を講じているのだろうか?直近で開催されたコスプレイベントを取材し、コミケに参加予定のレイヤーたちに質問してみた。

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コスプレイヤーたちの回答で、もっとも多かったのは「気合で乗りきります!」という意見。「イベントの最中はテンションが高くなるので、寒さは気になりません」といった人がいれば、「徹夜で衣装を完成させて、そのまま会場に向かうことが多くて。寒いと眠気も覚めるので、ちょうどいい感じだな…と思いながら、毎回、参加しています(笑)」という人もいて、衣装制作に取り掛かるタイミングは、レイヤーごとにまちまちであることも教えてもらえた。

続いて多かったのは、「見えない位置にカイロを貼る」や、「定期的に室内に移動して暖をとる」といった回答で、なかには「1か所に留まらず、日当たりのいい場所を見つけては移動するようにしています」との意見も。

また、コミケ参加時には毎回、列ができるほどの人気レイヤーからは、「写真を撮っていただけるのはありがたいのですが、長時間になると私だけでなく、カメラマンさんも体力的にきついと思うので、枚数を制限させてもらっています。そのほうが待ち時間も短くなるので、カメラマンさんにとっても都合がいいんじゃないかな…と思っていて」という、独自の撮影スタイルも聞かせてもらえた。

このように、さまざまな防寒対策を聞かせてもらうなかで、ふと気になったのが「冬場のイベント用に、露出を抑えた衣装を作ったりはしないのか?」という疑問。これについては「冬用の衣装を用意します」という回答より、「季節に関係なく、そのときにしたいコスプレをします」という回答の方が若干多く寄せられた。

ちなみに、“したいコスプレをする”派にその理由を聞いてみたところ、「アニメにせよ、ゲームにせよ、その時期に流行っている作品の世界観と、実際の季節が一致しないのはよくあることなので。それならば、“いま、このキャラクターのコスプレをしたい”という気持ちを優先させたほうが楽しいし、旬のタイトルなら“併せ(同じ作品のレイヤー同士で集まり、写真撮影を楽しむこと)”もしやすいので、コミケ用に衣装を用意する際は、暑さ寒さはあまり気にしていないですね」とのことだった。

魅力的なコスプレイヤーが大勢参加し、盛り上がること間違いなしの「コミケ97」。はたして今回は、どのような作品のコスプレに人気が集中するのか?こちらの記事で興味を持たれた方は、会場まで足を運び、自身の目で直接確かめてみてはいかがだろうか。(Movie Walker・取材・文/ソムタム田井)

「Fate/Grand Order」のジャンヌ・ダルク[オルタ]に扮するカモミールさん