U-22日本代表は28日、トランスコスモススタジアム長崎でキリンチャレンジカップ2019のU-22ジャマイカ代表戦に臨み、9-0で圧勝した。

2020年の東京オリンピック開幕まで8カ月を切り、同年1月にはタイで行われるU-23アジア選手権も控えているU-22日本。今回の招集メンバーではMF堂安律やMF久保建英が不在となる中、GKに山口、最終ラインに右から岩田、岡崎、瀬古を並べ、ダブルボランチは中山と松本がコンビを組んだ。ウイングバックには長沼と東、2シャドーに安部と旗手。ワントップに前田が起用された。

年内最後の試合となる中、日本は7分、バイタルエリア右で安部が倒されてFKを獲得。中山が直接狙うと、ゴール左隅に突き刺し、幸先良く先制に成功する。

9分には安部がポスト直撃のシュートを放つなど攻勢を強める日本は、連動した攻撃でゴールラッシュ。16分にスローインから抜け出した松本がボックス左からクロスを送ると、ファーサイドの旗手が右足ハーフボレーを叩き込む。さらにその1分後には旗手のパスを受けた長沼がボックス右の角からクロスを送り、並走した前田が押し込んでリードを3点とする。

その後も日本の勢いは止まらない。19分に左サイドを駆け上がった東がボックス左外からグラウンダーのクロスをマイナスに折り返す。ボックス中央で待ち構えていた旗手が左足で流し込み、この日2点目を記録。さらに28分には左CKの流れから安部がボックス左で倒されてPKを獲得する。自らキッカーを務めると、GKチェンバースに触られたが、ゴールラインを割り、30分まで大量5点のリードを奪う。

後半に入っても日本がイニシアチブを握って試合は推移。51分にはボックス左外で安部が倒されてFKを獲得する。東がインスイングのクロスを供給すると、そのままゴール左に吸い込まれ、スコアを6-0とする。

後半中盤には攻め込みながらも、決定機を決め切れない時間帯が続いた。それでも82分、3人目の動き出しで相手DFの背後を突いた瀬古がボックス左外からグラウンダーのクロスを送る。ニアサイドに走り込んだ一美が右足で蹴り込み、ゴールネットを揺らした。

畳み掛ける日本は試合終了間際の88分、長沼のパスを受けた岩崎がボックス右からクロスを供給する。相手DFの前に入り込んだ三笘が右足で押し込んで8点目。後半アディショナルタイムにはボックス右を打開した岩崎が相手DFに倒されてPKを獲得する。これを岩崎自らが決めてゴールラッシュのラストを飾った。

試合は直後に終了。9-0でジャマイカ代表を粉砕したU-22日本代表が来年1月にタイで行われるU-23アジア選手権に向けて弾みをつけた。

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