手が左利きの人は、普段の生活で「不便だな」、と思うことがいくつもあるそうです。それは、機械や施設などが主に右利きの利用を考えて作られていることが多いから。
例えば電話機。電話機は右手でボタンを操作することが前提の設計なので、左利きの人は利き手ではない方で操作しないといけません
。
今回は、左利きのマイナビニュース会員に、普段生活している中で「これは左利きにとって不便だ」と思うことは何か聞いてみました。
■左利きの数は10%ほど?
まず、左利きの方がどれくらいいるか調べてみました。
右利き……910人(91%)
左利き……90人(9%)
米国カリフォルニア大学のマクマナス教授が行った調査によると、世界人口の11%が左利きであるそうです。今回のアンケート調査でもほぼそれに近い数字になりました。約1割が左利きなんですね。
次に、90人の左利きの方に「左利きで困ったこと」を教えてもらいました。
●文字を書くとき、横書きだと文字をこすってしまい手が汚れる。(25歳/女性)
左から右へ書くので左利きだと文字を手でこすってしまいますね。
●バイキングなどに行くと、スープ用のおたまが右利き用なのでこぼしそうになる。(27歳/女性)
おたまにも右利き用とかあるのですね……知りませんでした。
●ハサミはほとんどが右利き用なので使いにくい……。(27歳/女性)
これも右利きの人には当たり前過ぎて分かりませんよね。
●駅の改札が困る。切符を入れる所もICカードをタッチする所も右利きに合わせてあるので左手だとやりにくい。(31歳/男性)
改札の切符やタッチ部分も全部右ですね。左手だとクロスさせないといけません。
●食事のとき、左隣が右利きの人だと腕がぶつかる。(26歳/男性)
カウンターなど、狭い場所ならなおさらぶつかってしまいますよね。
●習字のハネやはらいが左ではうまくできない。(23歳/男性)
なるほど。習字でも不便な部分が出てくるのですか。
●野球の授業で使う備品には右利き用のグラブしかない。(46歳/男性)
左利き用のグローブ自体あまり見かけないのに、備品となるとさらに難しいですよね。
●人に何かを教えてもらうとき、右利きの人に教えてもらっても分かりにくい。スポーツとかだと特に分かりにくい。(33歳/女性)
鏡を見ていると思って……も駄目ですよね(笑)。
●ドアノブが遠い。(27歳/男性)
右手だとすぐなんですけどね。
●野球で左打席に入るだけで何かうまそうに思われてプレッシャーに困る。(33歳/男性)
左打ちの人を見ると、「お!」と思っちゃいます。やっぱりイチローさんの影響なんでしょうか?
右利き用のものに対するものだけでなく、字の書き方や右利きの人との共存など、さまざまな困ることがあるようです。幼いころに矯正する人もいますが、これだけ困ることがあるとそれもうなずけますね。
調査期間:2013/5/2~2013/2/11
アンケート対象:マイナビニュース会員
有効回答数 1,000件(ウェブログイン式)
(貫井康徳@dcp)
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