バルサ復帰をネイマール側がクラブとの未払い問題を不問にする可能性も

 パリ・サンジェルマンPSG)のブラジル代表FWネイマールは、古巣バルセロナへの復帰を熱望しているなか、移籍金の必要な来夏の復帰に向けてクラブを動かすために過去の金銭トラブルを不問にする考えもあるようだ。スペインメディア「エル・コンフィデンシャル」が報じている。

 ネイマールは2017年夏にバルセロナからサッカー界の移籍金レコードとなる2億2200万ユーロ(約262億円)でPSGに移籍。その際に、7月中は他クラブと交渉しないなどの協定に違反したとして、バルセロナネイマールと父に対して4000万ユーロ(約48億円)のボーナス支払いを拒否し、ネイマールはこれに反発していた。

 結果的にFIFA国際サッカー連盟)の裁定によりネイマールの訴えは却下されたが、今月には再びこの件を持ち出したネイマールバルセロナに対して一部金銭の支払いを求める訴訟を起こしたとも報じられていた。

 一方で、パリでの生活とPSGからの脱出願望のあるネイマールは、2020年夏のバルセロナ復帰を諦めていないという。記事によると、PSGに対しては移籍金1億8000万ユーロ(約216億円)が必要な情勢だとされるが、ネイマールバルセロナが獲得に動く場合は過去のボーナス未払いを不問にする考えもあるようだ。

 バルセロナ時代はアルゼンチン代表FWリオネル・メッシウルグアイ代表FWルイス・スアレスと、それぞれの頭文字をとった「MSNトリオ」として名を馳せたネイマールだが、金銭問題の譲歩をちらつかせた動きは、このトリオ復活のキッカケになるのだろうか。(Football ZONE web編集部)

PSGのブラジル代表FWネイマール【写真:Getty Images】