ドイツの移籍情報サイトが年末にデータ更新、19年MVPの仲川が日本人最高の5位

 2019年のJ1リーグ横浜F・マリノスの15年ぶり4回目の優勝で幕を閉じた。ドイツ移籍専門サイト「transfermarkt」が12月28日J1リーグに所属する選手の市場価格(推定)を更新し、トップ100を発表。海外助っ人が上位を席巻するなか、日本人最高は5位となった。

 ドイツ移籍専門サイト「transfermarkt」では、選手の年齢や過去の実績などを踏まえ、移籍マーケットにおける推定市場価格を定期的に算出。今回、19年12月28日にデータが更新された。

 2019年のJ1リーグ全18クラブの選手が対象で、上位100人の内訳は日本人が72人と最多。ブラジル出身が19人、スペインと韓国出身がそれぞれ3人、そしてベルギークロアチア、タイ出身がそれぞれ1人となっている。

 上位に目を向けると20位タイまでの22人のうち、日本人が9人ランクイン。FW古橋亨梧ヴィッセル神戸)とDF進藤亮佑(北海道コンサドーレ札幌)が2億3100万円で20位タイ、FW興梠慎三(浦和レッズ)とDF車屋紳太郎(川崎フロンターレ)が2億4300万円で14位タイ、そして17年のJリーグMVPを受賞したFW小林悠(川崎)が2億6800万円で12位タイに食い込んだ。

 またDF谷口彰悟(川崎)、MF土居聖真(鹿島アントラーズ)、MF清武弘嗣セレッソ大阪)が2億8000万円で9位タイと上位にランクイン。そのなかで日本人最高位となったのが、19年のJリーブMVPと得点王をダブル受賞したFW仲川輝人(横浜F・マリノス)だ。3億4100万円で5位に位置するアタッカーは、19年12月のE-1選手権で日本代表デビューを飾るなど波に乗っている。

トップ10には強力助っ人がズラリ、スペイン人コンビが上位独占

 一方で海外助っ人を見ると、C大阪のDFマテイ・ヨニッチが2億3100万円で20位タイ、横浜FMのFWエジガル・ジュニオとFWエリキ、川崎のFWレアンドロ・ダミアンC大阪のMFソウザが2億4300万円で14位タイ、FC東京のFWディエゴ・オリベイラが2億6800万円で12位タイとなった。

 トップ10では、MFチャナティップ(札幌/2億9200万円/8位)、FWマルコス・ジュニオール(横浜FM/3億400万円/7位)、MFセルジーニョ(鹿島/3億1600万円/6位)がランクインしている。

 日本人最高位の仲川を上回ったのは4人。FWファブリシオ(浦和/3億7700万円/4位位)、FWジョー名古屋/3億9000万円/3位)が名を連ねたなか、4億8700万円で1位タイとなったのがMFアンドレス・イニエスタ(神戸)とMFマルケル・スサエタ(G大阪→未定)のスペイン人コンビだ。

 イニエスタは要所で円熟味あふれるプレーを披露し、今季J1リーグのベストイレブンに選出。一方、前評判の高かったスサエタはリーグ戦5試合の出場に止まり、本領を発揮できずに終わった印象だ。

 東京五輪も控える2020シーズンでは、どんな選手が台頭するのか。オフの移籍市場も含めて大きな注目が集まりそうだ。(Football ZONE web編集部)

(左上から時計回りに)小林、仲川、清武、ジョー、イニエスタ、チャナティップ【写真:Getty Images & Noriko NAGANO & 荒川祐史 & Football ZONE web】