近年、その存在が注目されているのが、ドラマの主役を支える名脇役たちだ。

 「このところ、各局のドラマはうまく撮影時期がずれることが多い。そのため、売れっ子俳優ともなれば、1クールに民放2本、そのほか、BSやWOWOWのドラマの撮影も掛け持ちすることがある」(テレビ局関係者)

 17年と18年には、テレビ東京系で名脇役たちを“主役”にしたドラマ「バイプレイヤーズ」シリーズが放送され話題を集めたが、脇役の売れっ子の筆頭格は、同ドラマに出演していた遠藤憲一松重豊だという。

 「『2019男性タレントCM起用社数ランキング』(ニホンモニター調べ)で、遠藤はアデランス、花王など9社に出演していることが判明。ドラマ1本のギャラは130万円ほど。松重はテレ東系の主演ドラマ『孤独のグルメ』シリーズが大ヒット。1本90万円だが、主役だともう少し上がる。遠藤も松重もともに年収1億円超えで脇役の中でもスター扱いされている」(広告代理店関係者)

 そして、「バイプレイヤーズ」の第1シリーズのみに出演した寺島進も稼いでいるという。

 「1本100万円ほどで、ビートたけしが独立後のオフィス北野の稼ぎ頭だった。しかし、たけしが抜けて義理を果たしたという思いが強かったのか、18年11月いっぱいで事務所を移籍。ギャラは値上げされたようだ」(芸能プロ関係者)

 その3人に匹敵するランクなのは、ベテラン、芝居達者、そして昨年話題になったあの俳優だったというのだ。

 「平泉成で120万円ほど。数々の作品に出演していた渡辺いっけいは150万円ほどが、以前の所属事務所からピンハネされたせいで、それほど稼げていなかった。そして、強制性交で起訴され、昨年12月に懲役5年の実刑判決を受け控訴中の新井浩文被告は140万円ほど。しかし、今後の稼ぎをパーにしてしまった」(同)

 脇役でも極めれば、たっぷり稼げる時代が到来したようだ。

遠藤憲一