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英国では発売と同時に完売の人気

translation:KENJI Nakajima(中嶋健治)

 
アウディの「RS」のエンブレムが誇らしい、初代アウディRS3。シャシーのオリジナル2003年にまで遡るが、2011年から2012年にかけて英国へ導入されたクルマは、店頭に並ぶ前にすべてが売約済みとなった。2012年の後半には、要望に答えて追加生産されている。

AUTOCARでのレビュー内容は冴えないものだったが、熱い支持に影響はなかったようだ。搭載されるエンジンはTT RSにも通じる2.5Lの5気筒ターボエンジン。最高出力340psで、最大トルク1600rpmという低回転域から45.8kg-mがモリモリと湧き出る。

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アウディRS3(初代)

トランスミッションは7速のデュアルクラッチAT、Sトロニックで、駆動方式は4輪駆動のクワトロローンチコントロールも備わる。

新車価格は4万ポンド(560万円)程度だったが、同時期のTT RSより数千ポンド(数十万円)は安かった。TTと比較すればボディにはドアが2枚多く付き、荷室空間も広かったから、価格的な魅力は高かったといえる。

アウディは10.9km/Lの燃費を主張していたが、AUTOCARでのテストでは9.9km/L。気張って走ると3km/L代にまで落ち込むことも。

健康な車両なら燃費は今もそれほど変わらないはずだが、価格はかなりこなれている。英国で探せば、1万5000ポンド(210万円)位から見つかるだろう。

例えば、2012年モデルで10万kmの走行距離、ディーラーでの整備記録が揃ったクルマも見つかったけれど、これは事故車だった。保険会社から売却されたクルマで、修復済みだがステアリングやサスペンションにも損傷が及んでいた可能性はある。

価格につられてハズレを引かないように

アウディRS3に限らず、中古車を購入する際は充分な配慮が必要だという良い例だ。クルママイナス点を上回る魅力に惹かれたのなら、充分な知識で身を守る必要がある。

同じくらいの金額で無事故車もなくはないが、大抵は走行距離がかなり多い。1万7500ポンド(245万円)を超えてくると、程度も良く走行距離もほどほどなクルマが出てくる。

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アウディRS3(初代)

個人売買で付けられている価格は少し強気なものが多い。そのぶん、目星をつけたクルマオーナーに、ドライビングスタイルメンテナンスの経過に関して質問ができる。新車時からのオーナーなら尚良い。

初代アウディRS3の生産期間は2年と短く、エクスクルーシブ・エディションなどの特別仕様車は期間を通じて変更がなかった。車両状態やスペックなどと比べて、登録年はさほど気にする必要はないだろう。

英国では1万8500ポンド(259万円)を超えた辺りから、装備や状態が目立って良くなる。オプションシートアルカンターラ・インテリアダイヤモンドカット美しいホイールなど、価格なりの魅力的な内容だ。2万ポンド(280万円)を超えると、走行距離は8万km以下に短くなる。

チューニングを受けたクルマは多くはないが、専門家によれば、状態が良ければパワーアップもまったく問題ないという。今回探した中には400ps以上にチューニングしたクルマが含まれていた。

積極的に運転を楽しみたいというドライバーの場合、より感触の豊かなステアリングと、機敏なシャシー設定が欲しくなる可能性はある。すべてを同時に得ることは、いつものように難しいのだ。

不具合を起こしやすいポイント

エンジン

整備のインターバルに注意。1万6000km以下でのオイル交換がベストタイミングチェーンやテンショナーの寿命も伸びるエンジンは始動時の異音に気を配る。イグニッションコイルの故障は珍しくない。抵抗値が同じになるように、交換するなら5本同時がベスト

トランスミッション

トランスミッションは6万4000kmごとにフルードとフィルター交換が必要。機構的に不具合があると、PRNDSディスプレイが点灯する。発売当初不具合のあったプロペラシャフトの不具合に合わせて、ハルデックス・システムも交換されているか確認する。何度か発進させて、ドライブトレインからの異音や感触に変化がないかも確かめたい。

ブレーキ

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アウディRS3(初代)

ブレーキの鳴きを止めるサービスキャンペーンがあった。コパスリップの塗布での対応だったが、必要に応じてディスクパッドの交換もしていた。といってもアウディRS3の中古車なら、ブレーキ周りは2・3度交換はされているはずだ。

サスペンションとタイヤ

荒れた路面でゴトゴトという音や強い振動が出る場合は、ブッシュ類がヘタっている証拠。下を覗いてフロントサスペンション・アームにフィンが付いている場合、リコール対応車だということ。ブレーキへ冷風を当てる目的で付けられたもの。

タイヤの幅はフロント235255でも大丈夫。純正ではリアはやや小さな225となっている。

ボディ

サビは出にくいが、ボディの修復時に発生する可能性はある。スカットルドレンが詰まっていないか、テールゲートシールが綺麗かを見ておきたい。フロントフェンダーカーボン製。

インテリア

全般的に丈夫で、走行距離を感じさせにくい。走行距離や警告灯の表示を確認したい。

初代アウディRS3の中古車 購入時の注意点

ハルデックス・カプリングによる4輪駆動システムがちゃんと機能しているか確認するには、滑りやすい路面で静止状態から鋭く加速をさせてみると良い。トラクションコントロールの警告灯が点滅し、ホイールスピンとともにパワーが絞られるようなら、2輪駆動となっている可能性が高い。

コンピューター診断でエラーコードが出ているはず。オイル交換とポンプ修理をし、コンピューターでポンプの再読み込みをするという基本的な手順で治る場合が多い。

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アウディRS3(初代)

オーナーの意見を聞いてみる

アン・ベイカー

「新車でゴルフR32を購入して乗っていましたが、2012年に新車のRS3へ乗り換えました。アウディも充分に元気ですが、ゴルフR32の方が強烈でしたね。直線でも速く感じられましたし、反応も全般的に鋭かったと思います」

「R32と比べると、RS3はかなり落ち着いています。その雰囲気に納得する必要はあるでしょう。信頼性や実用性はとても高いと思います。これまで11万5000kmほど、人や荷物を積んで走ってきました」

「燃費は、攻めて走らせれば10km/Lを割りますが、高速道路なら12.0km/Lくらいは走ります。メルセデスAMG A35に興味があり、手放そうと思っています。両方のクルマの違いを比較してみたいんです」

掘り出し物を発見

アウディRS3 2.5TSI スポーツバック 登録2012年12月 走行11万5870km 価格1万8900ポンド(264万円)

個人売買で価格は強気。ワンオーナー車で、クルマの状態は掴みやすい。全体的に標準の状態を保っており、アウディディーラーによる整備記録も揃っている。走行距離は短くないから、価格交渉の糸口にはなるだろう。

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アウディRS3(初代)

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