レアル在籍9年目のヴァランが母国誌のインタビューで語る“ビッグクラブの重圧”

 今季、レアル・マドリード在籍9年目のフランス代表DFラファエルヴァランが、レアルで感じたことやチームメイトについてフランス誌「Onze Mondial」のインタビューで語っている。

 ヴァランはジネディーヌ・ジダン監督からの勧誘で、2011年にレアルへ加入。それから、UEFAチャンピオンズリーグ(CL)は3連覇を合わせて4回制覇、リーガ・エスパニョーラは2回制覇するなど、在籍期間にタイトル16個を獲得している。さらに、昨年のロシアワールドカップ(W杯)も制しており、26歳という若さにして数多くのタイトルを勝ち取っている。

 ヴァランは新天地レアルに渡ってから、プレッシャーの大きさが桁違いに大きいことを実感したと語る。

「違うタイプのプレッシャーだ。毎日、多くの新聞、テレビ、ラジオなどで取り上げられ、マドリードで起きていることはしばしば世界中で反響を呼ぶ。世界的にだ。クラブ内でのプレッシャーもとてつもなく大きい。ファンの要求も極めて高く、勝つのはいいことだが十分でない。常に自分のプレーを向上させなければならない。引き分けは最悪。レベルの水準が他のクラブよりも非常に高いんだ。私たちはこれを実感しているし、それと共存している。しかし、サッカー選手なら誰でもそうできるわけではない。うまく対処できない選手たちも見てきた」

 また、2018年夏にレアルを退団したポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドユベントス)と同じチームでプレーできたことについて、「素晴らしいことだ。人間的にもサッカーのレベルにおいても、これ以上の言葉が見つからない」とコメント。さらに、イタリアに渡ったスーパースターへ称賛の言葉を続けた。

ヴァランが絶賛「彼は間違いなく絶頂期にある」 その選手とは?

「彼はとてつもない偉業を成し遂げた。でも、彼はその素晴らしい功績を当たり前のように見せてしまう。そんなことをするなんて……説明できないよ。ものすごく大きなことで、素晴らしい。彼は私に多くのことを教えてくれたし、驚かせてくれた。自分自身に何度、『これはなんと素晴らしいんだ』と言い聞かせたことだろう」

 そして、絶対的エースの去ったレアルストライカーとして活躍を見せているのが元フランス代表FWカリム・ベンゼマだ。

 今季はここまで23試合で16ゴールを挙げている。ヴァランは「彼は間違いなく絶頂期にある。とても冷静で落ち着いていて、サッカーに集中しており、今はフィジカル的にも非常に強い。攻撃のリーダとしての役割を担い、その役割を果たしている」と評しており、信頼を寄せているようだ。(Football ZONE web編集部)

レアル・マドリード在籍9年目を迎えたDFラファエル・ヴァラン【写真:Getty Images】