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まねきケチャが昨日1月4日に東京・LINE CUBE SHIBUYAでワンマンライブ「LINE CUBE SHIBUYA de まねきケチャ」を行った。

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2018年より毎年新春に単独公演を開催しているまねきケチャ。これまではライブ会場として東京・TOKYO DOME CITY HALLが使用されてきたが、今年の公演は昨年10月にオープンしたばかりのLINE CUBE SHIBUYAに舞台を移して行われた。オープニングムービーを経てステージに登場した5人は、来場者に配られたペンライトがメンバーカラー5色に光り輝く中、エモーショナルな雰囲気を持つ「あたしの残りぜんぶあげる」を1曲目に披露。イントロでは松下玲緒菜の伸びやかな歌声が場内に響き渡った。ファンの力強いコールを受けながら勢いよくライブの幕を開けた彼女たちは、続いてバックダンサーの踊りやレーザー演出と共にライブの定番曲「冗談じゃないね」などをパフォーマンスしていく。「SPLASH」の曲中にはメンバーがステージから客席通路に降りてタオルを振り回し、会場に集まった大勢のファンを楽しませた。

自己紹介を終えたあと、まねきケチャは松下のソロ曲として制作された「漫画みたいに恋したい」をメンバー全員でキュートに歌唱。「告白のススメ」では間奏で1人ひとり新年の挨拶を述べて歓声を浴び、「一刀両断」では刀で斬るような動作でペンライトを振り下ろした。ライブ中盤にはトークライブシリーズ「まねきケチャ強化計画」でMCを担当している石橋哲也の進行のもと、新春ライブ恒例の企画としてメンバーが今年の抱負をしたためた書き初めを公開。昨年末、喉の調子を崩して歌のパフォーマンスを制限していた松下が「喉」という抱負を発表し、「今年は喉を壊さないように気を付けたいなと思います」と話すと、宮内凛は「今日玲緒菜の歌声を聴いて、玲緒菜の歌声があってまねきケチャは完成するんだなと思いました」としみじみと語った。また大の酒好きで知られる中川美優は「平和に呑む」という自身の抱負について「最近、お酒の場の治安が悪いんですよ。今年は平和にお酒と付き合っていきたいなと思いまして」と説明し、会場に笑いを起こした。

トーク企画を終えてライブを再開した5人は、アニメ「ゲゲゲの鬼太郎」のエンディングテーマに使用された「あるわけないのその奥に」や人気ナンバー「ありきたりな言葉で」を披露。ファンの声援の大きさを競う企画で客席を盛り上げたのち、昨年12月にリリースした最新アルバム「あるわけないの」の収録曲「共通項」「愛と狂気とカタルシス」などを熱唱した。次のMCでは8月10日神奈川パシフィコ横浜 国立大ホールで結成5周年記念ワンマンライブが行われることが発表され、場内が歓声と拍手でいっぱいに。ファンと喜びを分かち合ったメンバーはバレエをイメージしたダンサーの踊りをバックにバラード曲「相思い」を届け、さらに「好きな人のためにもっとかわいくなりたい」という乙女心を歌った「昨日のあたしに負けたくないの」を力強く歌い上げた。その後、宮内の「5周年はもっといろんなことに挑戦できたらいいなと、今から考えて一生懸命準備するので皆さん8月10日、ぜひよろしくお願いします!」という挨拶を挟み、彼女たちは代表曲「きみわずらい」を響かせてステージをあとにした。

「モンスターとケチャ」でスタートしたアンコールでは、メンバーが客席通路を通って再びステージへ。曲の終盤には銀テープが勢いよく発射され、5人のパフォーマンスを彩った。そしてまねきケチャはラストナンバーとして「タイムマシン」を歌い、感謝の気持ちを込めて客席に一礼。大盛り上がりのうちに2020年初のワンマンライブを終えた。

まねきケチャ「LINE CUBE SHIBUYA de まねきケチャ」2020年1月4日 LINE CUBE SHIBUYA セットリスト

01. あたしの残りぜんぶあげる
02. 冗談じゃないね
03. キミに届け
04. SPLASH
05. 漫画みたいに恋したい
06. 告白のススメ
07. 愛言葉
08. 一刀両断
09. いつかどこかで
10. あるわけないのその奥に
11. 妄想桜
12. ありきたりな言葉で
13. 青息吐息
14. どうでもいいや
15. 共通項
16. 愛と狂気とカタルシス
17. 相思い
18. 君のいない世界に
19. 昨日のあたしに負けたくないの
20. きみわずらい
アンコール
21. モンスターとケチャ
22. タイムマシン

まねきケチャ 結成5周年記念ワンマンライブ

2020年8月10日(月・祝)神奈川県 パシフィコ横浜 国立大ホール

「LINE CUBE SHIBUYA de まねきケチャ」の様子。(撮影:高階裕幸)