内向的か外交的かと言われると外交的な私ですが、根が暗いのでテンションやコンディションによってはすぐ内向性が振り切れます。特に冬の寒い時期は、思考が暗いほうに暗いほうに行きがちな季節です。

今回は内向的で、あまり仕事がうまく行っていないと感じる人に対して、どんな対策や適職があるのかを中心に考えてみましょう。

■内向的な人は仕事が辛いもの?

内向的な人が苦手なことのひとつが「不特定多数の人と不定型のコミュニケーション」ではないでしょうか。多くの仕事は多かれ少なかれコミュニケーションが発生するため、その対応が辛くなってしまう可能性があります。

◇内向的だと仕事が辛いと感じやすい理由

☆(1)ちょっとした雑談が苦手

机が隣だったり、業務を確認したりすることで発生する「日常のちょっとしたコミュニケーション」が、内向的な人にとっては気が重いことだったりします。

「業務に関係ないから無視」すると、結果として職場に居づらくなったり……と無視できない事柄です。

☆(2)人とのコミュニケーションが苦痛

(1)とも関わりますが、顧客からの入電や問い合わせの電話、取引先とのやりとりなど、仕事上必要なコミュニケーションは無限に発生します。

ひたすら「倉庫作業」などであれば心が休まるでしょうが、なかなかそうもいかないため、辛くなりがちです。

☆(3)自分一人の時間が作れない

昼過ぎに個室トイレが埋まっている……なんてことありませんか?

会社は基本的にはオープンスペースばかりで、クローズドスペースが限られています。内向的な人はこもりたがる傾向があるため「一人になれない」ことがストレスになります。

☆(4)仕事ができないと思われる

もくもくと自分の仕事をし、成果に繋がる仕事だとよいですが、そうでない場合は「外交的で明るい印象の人」の方が「仕事ができる」と評されがちです。

きちんと仕事をしている場合も、内向的なために「何をしているかわからない」と思われてしまうことがあるのです。

◇内向的な人が仕事ができないと思われる理由

☆仕事ができる人のイメージが固定化されている

仕事ができる人のイメージが「ハキハキと話してプレゼンが上手い」「明るく周囲を巻き込んでいける」など、外向的な人の特徴に偏っている点は大きく影響しています。

本来黙々と仕事をこなせる内向的な人の特性は「仕事ができる」に繋がるものです。

☆外向性がある人のほうが目立つ

新規営業、顧客調整、社内外のプレゼン……などが得意な人は目立ちます。対して内向的な人は、基本的にこれらの仕事が苦手です。

そのため、「できる/できない」という軸ではなく、「何をしているのかわからない」という理由で「できない」と評される可能性があります。

☆成果のプレゼンが下手

内向的な人は黙々と集中して自分の仕事をすることが得意ですが、それは「当然」と思っているためアピールすることではないという認識でいます。

そのため、自分の仕事の成果をプレゼンできておらず、評価に繋がらないのです。

■内向的で仕事が辛いときの対策

辛いときは、なんで辛いのかをきちんと確認すべきです。

「内向的=仕事ができない」も「内向的=職場が辛い」も成り立ちません。しかし、自分の特性と職場が求める人物像や職能があっていない場合はあります。

◇(1)上司に相談

例えば「電話対応が苦手」「細切れの業務対応が苦手」など、苦手がはっきりしているのであれば、上司に相談しその業務についてはパスするなどでバランスを取る提案などをしてみましょう。

◇(2)異動する

内向的なのに「バリバリの新規営業部隊に入ってしまった」などの明らかなアンマッチでキツイ場合は、経理やIT部門などスペシャリティと個人作業が多めの部署に異動を希望するなどの手段があります。

◇(3)転職する

最後に転職です。「全然無理!」と思う場合は、いっそ職場を変えてしまうのが一番てっとり早い場合もあります。

しかし、その場合は自分が「内向的」というざっくりした特性だけではなく、何が苦手で何が得意かをきちんと考える必要があります。

■おすすめ5選! 内向的な人に向いている仕事

さて、内向的な人に向いている仕事とはどういったものなのでしょう。転職も考えている人は必見です。

◇(1)SE・プログラマー

IT系エンジニア職種であるSE・プログラマーは自分の業務を黙々と実施することが求められ、コミュニケーション能力を全方位で求められることはありません。

周囲にも内向的な人が多いため、不要な干渉がなく働きやすいです。

◇(2)経理・事務

集中力があり、同じ業務を黙々とこなすことが得意な内向的な人は、経理・事務などの仕事が向いています。

多少のコミュニケーションは発生しますが、営業職などに求められるものとは質が違います。

◇(3)研究員・シンクタンク職員

研究員やシンクタンク職員、リサーチャーなども内向的な人に向く仕事です。

分析力が必要な仕事のため、自分で必要な作業を集中して実施していくことが求められます。

「内向的=悪」ではない。「外交的」とは比べない

内向的/外向的という比較をしたときに、字面からも「内向的」が劣っているように受け止めてしまう人はいるのではないでしょうか。しかし、決して内向性は欠点ではありません。

自分の得意不得意を理解し、それを活かすという点でその他の特性と同じです。自分の強みを理解し、うまくアピールすること、また自分がどんな仕事や環境なのが心地よいかを考えることは、「内向的な人」以外にも必要なスキルです。

今回は以上です。

ぱぴこ

※画像はイメージです

内向的な人に向いてる仕事