1月11日(土)より放送がスタートするアニメ「22/7」(毎週土曜夜11:00-11:30、TOKYO MXほか)。同作では、秋元康総合プロデュースによるデジタル声優アイドルプロジェクト「22/7」(ナナブンノニジュウニ)の知られざる結成秘話を描く。

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そんな、「22/7」のメンバーで、滝川みうを演じる西條和、戸田ジュンを演じる海乃るり、丸山あかねを演じる白沢かなえ、そして藤間桜を演じる天城サリーにインタビューを実施。

アニメの見どころや楽曲について、そして活動3年目を迎えるユニットとしての目標について語ってもらった。

――1月からいよいよアニメがスタートします。放送が決定したときのお気持ちを聞かせてください。

西條:2019年7月に行われたイベントで、この1月から放送と正式に発表されて、私はこれまでずっとアニメのためにレッスンをしてきたので、今までの全てをこのアニメに出さないといけないと思って、個人的にはすごくプレッシャーを感じました。

これまでたくさんの方に支えていただいて、ファンの方からも楽しみにしてるよというお声をいただいているので、「ここで頑張らなきゃな」と覚悟を決めた瞬間でもありました。

海乃:私は声優になるのがずっと夢だったので、夢が一つ叶って本当にうれしかったです。

こんなにすてきなメンバーたちとアニメのアフレコができるのが楽しみなのですが、アニメが放送されることで、これからは“プロの声優”の一人として頑張っていかなければいけないんだなと身が引き締まる思いでした。

白沢:2019年の7月に発表されてから1月の放送までの、半年の期間で「『22/7』が動き出すんだな」と感じましたし、アニメが放送されることが丸山あかねちゃんという配役が決まったときからずっと楽しみにしていたので、すごくうれしかったです。

アフレコでは丸山あかねちゃんというキャラクターについて、ますます考える時間になりました。

天城:アニメ自体はプロジェクト発足当初から発表されていたのですが、放送時期が決定するまでに、2年間の時間が空いてしまったので、ようやくアニメになって動いているキャラクターたちを皆さんにお届けできるということがうれしかったです。

でも、同時に2年間待っていただいたファンの方たちに、待っていたかいがあったと思ってもらえるくらいの作品にしなければいけないって不安と緊張がありました。

――西條さんは今作で主人公ということで、人一倍のプレッシャーがあったのではないでしょうか。

西條:主人公演じてみて、セリフ量が思ったより多いなというのが率直な感想でした。

メンバーの中では私が一番、アニメに無知でしたし、演技力にも自信がなくて「こんな私が主人公でいいのかな…」という不安な思いでした。

それでも今は「とにかくひたすら頑張らないと」という思いでいっぱいです。

――海乃さんは、夢だった声優としてのアフレコでは、どういったところに難しさを感じましたか?

海乃:これまでも演技レッスンを受けていたのですが、実際のアフレコ現場では演技だけではなくて、マイクワークやディレクションにどう対応していくかとか、本当にたくさんのことを臨機応変に処理しなくてはいけないんです。

アフレコは毎回、難しくてヘトヘトになるほど疲れるのですが、すごく楽しかったなと思えるほどやりがいがあります。

――これまでもキャラクターを演じてきたと思いますが、アニメでの演じ方の違いや意識したポイントは?

白沢:これまでは「22/7 計算中」という番組をずっと続けてきていたのですが、「計算中」では演じるというよりは、結構“素の私たち”がしゃべっているという感覚でした。

でも、アニメでは台本がきちんとあって「丸山あかねちゃんは、こんなことを考えていて、こんなことを言うんだ」というのが、ますますわかってうれしくなりました。

――アニメでは、今まで明らかにされていなかった「22/7」結成の秘話、“はじまりの物語”が描かれますが、台本を初めて読んだときの感想などはありますか?

西條:みうちゃんのセリフの中に「やりたくないことを、しにきました」というセリフがあるのですが、その言葉はデビューしたときくらいに、取材で実際に私が話していたことなんです。

私自身、アイドルという自分とは真逆のことに挑戦して、自分を変えようと思ってこの世界に飛び込んできたので、私とみうちゃんの重なる部分がたくさんあって、もう言葉を発するのが苦しいと思うくらいのセリフがたくさんあったのですが、台本を読んであらためて、みうちゃんを演じられてよかったなと感じました。

海乃:初めて台本を読んだときは、「ジュンちゃんはこういうキャラクターだったんだ」とあらためて気付くことがたくさんありました。

元々、15歳という年齢の子で、これまでも子どもっぽく演じていたのですが、私が思っていたよりもっともっと子どもっぽいキャラクターだったんだってわかったし、ジュンちゃんが生きた15年の過去をきちんと知ることができました。

ジュンちゃんは根本に「どんなことでも楽しもう」という気持ちがあって、楽しんだ上で感情を爆発させているキャラクターなんだなというのも知れましたし、もう「ありがとう、『22/7』にきてくれて!」って思いました(笑)。

「こういう発言は、過去にこういうことがあったからなんだ」と知ってもらえるきっかけにもなりますし、ファンの皆さんにもキャラクターたちを早く見てほしいです。

白沢:アニメではキャラクターたちのバックボーンになる部分が描かれていて、丸山あかねちゃんの幼少期の頃も描かれるのですが、そこで今のあかねちゃんの性格を形作るエピソードがあるんです。

あかねちゃんってよく感情がないと言われるのですが、いろいろなことを考えて、いろいろな苦労があって、今のあかねちゃんになったんだなというのを知ることができて、よりいとおしくなりました。

天城:私が演じる藤間桜ちゃんは、想像以上に優しい子だなというのを感じました。

(阿保孝雄)監督からもディレクションで「あんまり優しくし過ぎて、“女神様”みたくはならないでね」と言われるくらい優しい子なんです。

天真らんまんでフリーダムな感じも残しつつ、きちんと周りの空気も読んで場を明るくする、でも優し過ぎないという、演じてて難しい子で、いつも苦戦してます(笑)。

■ 動きにプラスして表情でも魅せる楽曲なので、細かいところまで見てほしい

――そんな、アニメの主題歌として「ムズイ」、そして「空のエメラルド」が発表されました。こちらはどういった楽曲に仕上がっていますか?

天城:今までの「22/7」の楽曲って登場人物として、“自分”と“相手”が必ずいて、「誰かのためになにかできなくて悔しい」とか「誰かからのきっかけで自分の色に気付けた」というストーリー性のある楽曲なんです。

でも、今回の楽曲は自分のなかのモノローグといいますか、自分のなかの葛藤を表現した楽曲だなと思いますし、今までになかったまた新しい曲だなと感じます。

海乃:確かに! 「ムズイ」は、葛藤や自分の中で「どうしたらいいんだろう」という悩みを表現した歌詞だなと思います。

「空のエメラルド」は逆に、「前を向いて、未来に歩みだそう」という曲なんです。

アニメでは「ムズイ」がオープニングテーマで、「空のエメラルド」がエンディングテーマなのですが、オープニングで自分の中で迷いや葛藤があって、エンディングで「いろいろあったけど頑張っていこう!」という、その流れがほんとに好きなんです!

二つの楽曲が対比的になっていて、アニメを見たら泣いちゃうんじゃないかなって思います(笑)。

白沢:まだファンの皆さんはアイドルとしての「22/7」しか知らないですし、アニメで初めてキャラクターたちの過去や結成秘話を描くのですが、そのアニメ本編を見たあとにこの曲を聞くとまた違った雰囲気を感じられる楽曲なので、ぜひアニメとセットで楽しんでほしいです。

西條:「空のエメラルド」のダンスをメンバーが練習してるのを後ろから見ていたときに、頑張っているメンバーに思わず感動してしまったんです。その姿を見て、私ももうちょっと頑張ろうかなって思えたんです。

白沢:えー…うれしい。

西條:ぜひパフォーマンスまで注目してほしいなと思います。

――これまでの楽曲も激しいパフォーマンスの曲が多い印象でしたが、今回の振り付けのポイントなどはありますか?

海乃:「ムズイ」のダンスは、また今までにはないような振りで「新しい」しか言えないです(笑)。「どう動いてるの?これ」みたいな。

天城:難しい振りではあるのですが、メッセージ性の強い感情のこもった振りなんです。

「空のエメラルド」は、もう本当に「感情爆発!」というダンスで、動きにプラスして表情でも魅せる楽曲なので、細かいところまで見てほしいです。

海乃:みんな本当に良い表情しているんですよ。練習中も踊っているときに横を見たら、みんなすごい感情を込めた表情をしていて、ハッとさせられました。

ついついメンバーでも引き込まれちゃう表情をしているので、見てほしいね。

天城:でも「空のエメラルド」のDメロのダンスは今まで本当に一番難しいかも…。

白沢:その難しい部分は、楽曲の中でも一番の“魅せポイント”なので、期待してほしいです。

■ アニメの放送が「22/7」にとってのターニングポイントだと思っています

――ユニットとしての活動も3年目を迎えますが、ユニットや個人としての目標を聞かせてください。

西條:私の目標は……なんだろう「平和に生きたい」とかかな…(笑)。

でも、アニメのアフレコが始まって、個人的に他のメンバーとの距離がすごく近くなったなと感じているんです。もっとみんなと活動していきたいなと思います。

海乃:私は「22/7」に入る前から「Animelo Summer Live」に出演したいという夢があります。いよいよアニメが始まるということで、念願だったアニメの楽曲も歌えたので「Animelo Summer Live」に出演するのが今の目標です。

あとは、もっともっと個人でも活動できるように頑張りたいですし、ソロで活動しても「22/7」というグループがみんなにとってのホームのように感じるグループにしていけたらいいなと思います。

白沢:私の中ではグループが第一といいますか、もっと「22/7」というグループを皆さんに知っていただきたいなと思っています。

アニメの放送もいよいよ始まるということで、アニメをきっかけに私たちを知っていただければとも思っていますし、今後アニメの続編とかも作られたらうれしいなと思います。

私たち「22/7」が、ずっと活動し続けていけるように頑張りたいです。

天城:「22/7」はメンバーみんな本当に仲が良くて、“アットホームな場所”なんです。

今回のアニメをきっかけに個々のメンバーが羽ばたいてほしいと思いますし、でもこのグループがみんなにとってのホームでありたいとも思っています。

みんながいろいろな方面で活躍して、「22/7」というグループをみんなで大きくしていけたらいいなと思います。

――アニメの放送を楽しみにされている方へメッセージをお願いします。

西條:正直に言うと私はまだまだアニメが始まることが怖いなと感じています。

それでも、ファンの方もメンバーのみんなもアニメをすごく楽しみにしているので、自分に任されたことを精一杯頑張ろうと思います。「22/7」というアニメを一人でも多くの皆さんに受け入れていただけたらうれしいです。

海乃:ファンの方とお話する機会があるときに、ジュンちゃんを好きと言ってくれるファンの方がたくさんいらっしゃるんです。

私もキャラのことを好きと言ってもらえるのがすごくうれしくて、アニメでジュンちゃんの魅力をたくさんの方にお届けできることを本当にうれしく思っています。

アニメができるのも、ここまでずっと私たちを支えてくれたファンの方たちあってこそだと思っているので、これからも応援していて楽しいなと思ってもらえるようなグループになれるよう頑張りますので、よろしくお願いします。

白沢:アニメの放送が「22/7」にとってのターニングポイントだと思っています。

アニメを通じて私たちの成長を温かく見守っていただければと思っていますので、ぜひアニメを楽しんでいただいて、もっともっと応援していただければうれしいです。

天城:ファンの方たちのことを私たちは“ナナニジファミリー”と呼んでいるのですが、本当にファンの方たちは家族のように、温かく支えてくださっていて、アニメもそんなファンの方たちの応援があったからこそ実現できました。

ぜひアニメを楽しみしていただいて、これからも応援していただければうれしいです。(ザテレビジョン

「22/7」のメンバー・海乃るり、白沢かなえ、西條和、天城サリー(左から)。撮影中に決定した“ナナニジポーズ”でパシャリ