本日1月8日(水)、映画『his』(1月24日(金)公開)の完成披露試写イベントが東京・スペースFS汐留にて行われ、宮沢氷魚、藤原季節、外村紗玖良(子役)、そして今泉力哉監督が登壇した。

新年一発目の舞台挨拶ということで、宮沢と藤原が袴、外村が振袖で、藤原が外村の手を引いて登壇すると、会場からは黄色い歓声が。和やかなムードで舞台挨拶がスタートした。

まずはじめに、今年の抱負をそれぞれ披露することに。すると、宮沢が“えっ?”という表情をしてあたふた。「宮沢さん、考えていないです」と藤原がツッコミを入れると宮沢は苦笑いしながら、少し考えて「オリンピックの競技を一つ生で観たい」というコメント。すると今泉監督から「北海道に行くの?」と鋭い質問が。それには宮沢も「あっそっか! 北海道だ!」と会場を思い出して「じゃあ、ちょっと違う競技を…」と早速撤回した。次に藤原が「我慢!」と答えると、年下の宮沢が「何歳だっけ?」といじった。そして笑顔で「26!」と回答し、「我慢覚えま~す!」と茶目っ気たっぷりにコメントする藤原だった。続いて、藤原の娘を演じた外村は「頑張ることは、3学期のテストで100点を取ることです!」と明かすと、会場からは「可愛い~」の嵐! そんな癒やしの象徴・外村が、明日1月9日(木)に8歳の誕生日を迎えるということで、「ちょっと我慢しなくていいですか? ちょっとしたいことがあります」と藤原の仕切りで「ハッピーバースデー」の歌でお祝いすることに。突然のサプライズに外村は、「ありがとう!」と目を輝かせて感謝を述べた。

次に、同性愛を主題にした本作について、今泉監督は「新しいものに向き合えたら…ということと、同性愛だけじゃなくて、人と人との恋愛ものを描けるのはいいなと思ったので引き受けました」と制作秘話を明かした。また、ゲイである迅を演じた宮沢は「元々LGBTQを題材にした作品には出たくて。というのも、男子校出身なので、周りにいたんですよね…。僕にとっては当たり前でも社会的にはまだ差別の目があるので、周りにそういう人間がいる僕だからこそ救いになりたかった」と胸の内を明かした。初めての父親役に挑戦した藤原は「楽しかった~。幸せでしたね」と娘に癒やされる日々を過ごした様子。外村は「何が楽しかった?」の質問に「休憩中に(藤原の)お膝の上で飛行機をして遊んだこと」と、藤原とのエピソードを明かした。

また、本作の役作りで撮影期間中、共同生活を送った宮沢と藤原。「超濃密な10日間」と藤原がニヤニヤ答えると、宮沢は「誤解を招くから(笑)」とツッコミを入れて笑いを誘った。「仲の良い男友達と変わらない感じで、息抜きでした」と宮沢は生活の様子を明かし、藤原も「お風呂入ってたら『季節く~ん! イチロー引退するよ~!』と教えてくれました(笑)」とエピソードを披露。

続いて、MCから宮沢に「本作で初めて経験されたことがあるんですよね?」という問いが。すると宮沢は、「そうなんですよ。皆さん聞いてますか?」と、少しためて「役者としてのファーストキスは藤原季節さんです!」と藤原とのキスシーンが初キスシーンがだったと報告。2019年7月クールのドラマ『偽装不倫』で主演の杏とのキスシーンが描かれたが、撮影は本作が先だったそう。また、初めてではないという藤原に対し、宮沢が「ちなみに何人目?」と聞くと、藤原はドヤ顔で「結構…(笑)」と答え、会場は笑いに包まれた。

ここで、餅つき大会が行われることに。外村、今泉監督、そして観客の「よいしょ!」の掛け声に合わせ、宮沢と藤原は餅をついて場を盛り上げた。そして、ついた餅を早速食べた藤原と外村は“yummy yummyダンス”を披露! 微笑ましい光景に観客から「可愛い~」「美味しそう~」という声が上がった。

最後に、主演の宮沢が「たくさん考えさせられる作品になっていると思います。答えがある作品ではないので、皆さんが考えて、思ったこと一つ一つが答えだと思います」とコメント。そして「風邪には気を付けてください」とファンを気遣い、舞台挨拶は終了した。

(c)2020映画「his」製作委員会

宮沢氷魚「LGBTQの救いになりたかった」。藤原季節は良きパパぶりを披露! 映画『his』完成披露試写イベントは、【es】エンタメステーションへ。
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掲載:M-ON! Press