エスパニョールは9日、ベンフィカからスペイン人FWラウール・デ・トマスを完全移籍で獲得した。同日、クラブ公式サイトを通じて発表した。

 エスパニョールがベンフィカに支払った移籍金は、クラブ史上最高額の2000万ユーロ(約24億円)。ラウール・デ・トマスとクラブは、2026年6月末までの6年半契約を結んだ。また、同選手は背番号「11」を着用する。

 現在25歳のラウール・デ・トマスは、レアル・マドリードの下部組織出身。トップチームでの出場はわずか1試合に留まり、昨年夏にベンフィカへと完全移籍した。ベンフィカでは公式戦17試合に出場して3得点1アシストをマークした。

 同選手は移籍の発表会見で次のようにコメント。新天地での意気込みを語った。

「このチームで負うべき責任は自覚している。そのことについて問題はないよ。自分の可能性については自信を持っているんだ。エスパニョールの持つ歴史を考えれば、クラブ史上最高額の選手となることには発奮させられるね。全力を尽くすよ。僕に賭けてくれることに感謝したい」

 エスパニョールはリーガ・エスパニョーラ第19節終了時点で、2勝5分12敗の最下位に沈んでいる。総得点はリーグワーストの「14」に留まっており、ラウール・デ・トマスにはエースとしての活躍が求められる。

ベンフィカからエスパニョールへと完全移籍したラウール・デ・トマス [写真]=Getty Images