2020年3月27日(金)~29日(日)下北沢・本多劇場にて、台湾の劇団VM theater companyによる日本初上陸作品、オリジナルミュージカル『最後の夜』を上演することが発表された。

主人公はスナックのママ、 50才。

澎恰恰(ポン・チャチャ)演じるスナックのママ・陳麗卿(チン・レイケイ)

澎恰恰(ポン・チャチャ)演じるスナックのママ・陳麗卿(チン・レイケイ)

【あらすじ】
台湾北部の港町・基隆港(キールンコウ)にあるスナック『麗晶(リーチン)』。かつては賑わいを見せたこのスナックも徐々に客足が遠のき、ついには看板を下ろすことに。店のママ・陳麗卿(チン・レイケイ)は、常連客とともに”最後の夜”を過ごしている。50才のママの言葉で語られるのは、 女の恋や生き様。華やかな歌と踊りが止み、余韻とともに訪れる寂しさから、 情緒豊かな人情物語を表現する。


ママを演じるのは台湾屈指のコメディスター・澎恰恰(ポン・チャチャ)。司会者として、台湾のエミー賞と称される金鐘奬「バラエティ司会者賞」を2度受賞しているほか、映画監督、脚本家、歌手としての顔も持つ多彩な才能の持ち主。人生の浮き沈みを知るママ・陳麗卿(チン・レイケイ)役を、情感たっぷりに演じている。

『最後の夜』台北での公演の様子

『最後の夜』台北での公演の様子

劇団VM theater companyとは、『最後の夜』の演出も務める曾慧誠 (ツン・フェイチェン)が主宰。ニューヨーク・ブロードウェイミュージカルの表現と製作方法を取り入れ、2007年に旗揚げ。地方文化やそこに生きる”人”、その人の背景などからインスピレーションを得て、独自の舞台を製作。華山1914文創園區烏梅劇院を拠点として、台湾オリジナルミュージカルを世界へ発信している。

『最後の夜』台北での公演の様子

『最後の夜』台北での公演の様子

また、今回はゴツプロ!×VM theater company 演劇による日台文化交流での上演。「ゴツプロ!」は、小劇場で10年20年活躍する脂の乗った40代男性俳優のみで構成する演劇集団。VM theater companyは、2018年2月ゴツプロ!第三回公演『三の糸』、2019年2月ゴツプロ!第四回公演『阿波の音』の台北公演を共同主催。2018年の公演をきっかけに、「台湾の若手スタッフが日本で学び演劇を長く続けられる環境を作りたい」との台湾側の意向を受け、台北・華山1914文創園區烏梅劇院と下北沢・本多劇場が姉妹劇場の提携を結ぶ。今回の公演はその提携の一環として行われる。

ゴツプロ!第四回公演『阿波の音』台北公演の様子

ゴツプロ!第四回公演『阿波の音』台北公演の様子

さらに、澎恰恰と曾慧誠が本公演のPRのため来日する。1月31日(金)19:00より”アジアNO.1書店”誠品生活が日本初出店した誠品生活日本橋にて、本多慎一郎(本多劇場グループ)とゴツプロ!とともにトークイベントを開催する。ゴツプロ!公演の音楽を担当する小山豊(津軽三味線小山流三代目)らも参加して、津軽三味線と尺八の演奏も行う予定となっている。

『最後の夜』台北での公演の様子