1月に入って続々と民放各局のドラマがスタートしたが、特に目立つのが医療ドラマの多さだ。

 TBS系佐藤健上白石萌音がW主演する「恋はつづくよどこまでも」、伊藤英明主演の「病室で念仏を唱えないでください」の2本、フジテレビ系は松下奈緒主演の「アライブ がん専門医のカルテ」、日本テレビ系は天海祐希主演の「トップナイフ 天才脳外科医の条件」をぶつけてきた。
 「一時期はテレビ朝日系『相棒』のヒットを受け、各局は刑事ドラマに力を入れていたのです。ところが、テレ朝系の『ドクターX』、フジ系の『コードブルー』のヒットを受け各局は医療ドラマにシフト。中でも天海のドラマは“打倒ドクターX”を掲げかなり力を入れているようです」(テレビ誌記者)

 一時期の各局のドラマは内容よりもキャスティング優先。フジ・月9の主演ドラマで数々の作品をこなしてきた木村拓哉に代表されるように、定期的に大物俳優を投入するのが慣例だったが、このところ確実に変化が見えてきた。

 ところが、4月期に各局は大物俳優のドラマをそろえ、壮絶な視聴率争奪戦を繰り広げることになりそうなのだ。

 発売中の「週刊文春」(文芸春秋)によると、東京五輪の関係で7月期はドラマ枠をつぶす局もあり、大物の主演作は4月期に集中。

 フジ系は織田裕二の主演作の続編「SUITS2」、テレ朝系は、木村が2年前に主演した「BG~身辺警護人~」、TBS系堺雅人主演の「半沢直樹」、日テレ系篠原涼子主演の「ハケンの品格」のそれぞれパート2を放送するというのだ。
 「いずれもパート1の時にそれなりに視聴率を取った安心な作品ばかりで、おまけに放送日はバラバラ。パート1の数字からの序列だと上から『半沢』、『ハケン』、『BG』、『SUITS』。明らかに『SUITS』の分が悪いが、続編でこの序列がどうひっくり返るかも見もの」(芸能記者)

 パート1から大きく視聴率がダウンした作品の制作サイドはかなりダメージを受けそうだ。

織田裕二