あらすじ

何度も事業に失敗してきた父ギテク(ソン・ガンホ)を筆頭に、家族4人が全員無職のキム家は、半地下の住宅で貧しい生活を送っていた。ある日、優秀だが大学受験に失敗し続けている長男ギウ(チェ・ウシク)が、女子高生ダヘの家庭教師の職を得る。彼女の父親パク氏はIT企業を経営しており、パク家は高台の豪邸に暮らしていた。面接でダヘと母親の心を掴んだギウは、パク家の末っ子ダソンの家庭教師に、妹であることを隠し、美大志望のギジョンを推薦する。問題児のダソンをあっという間に手なずけたギジョンは、家族のために次の仕掛けを作る。

〈解説〉

第72回カンヌ国際映画祭パルムドール受賞作。ソウルを舞台に相反する2家族が交差し、予想外の展開を見せるサスペンスエンターテインメント。監督・共同脚本は『殺人の追憶』のポン・ジュノ132分。

中野翠(コラムニスト

★★★★★シレッと豪邸に寄生して行く一家の姿は、奇妙な昆虫のよう。図々しさにもほどがあるが妙なおかしみも。演者たちも巧い。

芝山幹郎(翻訳家)

★★★★★「半地下」の呼び起こすイメージの連鎖が頭を刺激し、その先にある笑いや恐怖が頭を爆発させる。たくらみに満ちた傑作。

斎藤綾子(作家)

★★★★★広くて大きな家ほど知らない何かが巣くっている。バタバタのコメディタッチの怖さ以上にひんやりとリアルな怖さが。

直人(映画評論家

★★★★★面白すぎて呆然。娯楽度も芸術性も社会把握も超弩級。現代最高の天才監督が放った巨大スタジアムの場外ホームランだ。

洞口依子(女優)

★★★★★圧倒的な構成力。スクリーンから特有の臭いを放ち観客をズルズルと惹き込み巣食う。韓国焼酎の匂いが蘇るあの歌に星。

INFORMATION

パラサイト 半地下の家族」(韓)
1月10日(金)よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国ロードショー
http://www.parasite-mv.jp/

(「週刊文春」編集部/週刊文春 2020年1月16日号)

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