オンラインゲームの利用時間、平日は60分、休日は90分まで――。成立すれば都道府県の条例では全国で初めてとなる、「ゲーム依存症」に特化した条例に注目が集まっている。

 香川県は先週、4月の施行を目指している「ネットゲーム依存症対策条例(仮称)」の素案を示した。その内容はオンラインゲームの具体的な使用時間制限などを示したもので、18歳未満オンラインゲームの利用を平日は60分、休日は90分までに制限。さらに、使用する時間帯についても中学生以下は午後9時まで、高校生などは午後10時までに止めるよう求めている。

 こうした内容について秋葉原で意見を聞いてみると、「規制しても意味ないと思う」(20代男性)、「家庭で決めるべきことであって、そんな周りがどうこう言うことではない」(20代男性)、「休日の過ごし方は人によってそれぞれなので、それを無理やり制限するのはどうなのかなと思う」(20代女性)、「条例では必要ないと思う。家族で決めればいいんじゃないか」(50代男性)といった否定的な声が上がる。また、ある30代の男性はゲームから学ぶこともあったといい、「ゲームの印象が悪いこともいっぱいあると思うが、それだけじゃなくいいところにもちゃんと目を向けて、そういう条例を作ってほしいと思う」と訴えた。

 一方、Twitter上でも賛否両論があり、「大人って全然分かってないなって」「お家のルールとして決めるレベルの話だよね」「『利用時間制限』に全面賛成です」「2時間勉強したら2時間ゲームOKの我が家ルールはどうしたらいいわけ」といった声が見られた。

 去年、世界保健機関WHO)も「ゲーム障害」を疾病として認定するなど、国際的にも大きな問題となっている中での今回の動き。香川県ネットゲーム依存症対策条例の検討委員会は、ネットゲーム等の過剰な使用は子どもの学力や体力の低下につながるだけでなく、睡眠障害引きこもりといった問題から子どもたちを守るために対策が必要だとしている。

 ただし、この条例の素案に罰則は設けていないため、実効性は不透明だ。ハフポスト日本版編集長の竹下隆一郎氏は「今のゲームは昔の世代の人が考えるものではなくて、子どもたちが協力してプレイをすることによって友人関係を学んだり、仕組みを覚えたりする。eスポーツというジャンルが広まっていて、日本が経済的に成長するビジネスチャンスでもある中で、ゲームを規制してその土壌を潰してしまうということは間違っていると思う。この時代になぜ条例を作ろうとしているのか、化石的な考えだ」と苦言を呈する。

 また、ネットで批判の声が上がっていることについては「それよりも議会に働きかけるべき」だとし、「民主主義の下、選挙で選ばれた議員が“こういうアイデアがありますけどどうですか?”ということを聞いている。まだ決まっていない“案”の段階なわけで、ここで抗議の声をあげたり、もし条例案が通ってしまったら次の選挙では票を投じないなど、議会に働きかけていくべきだ」と訴えた。

 なお、香川県議会は今月中にパブリックコメントを集め、2月議会に提案する方針だ。
AbemaTV/『けやきヒルズ』より)
 

“スマホ1日60分”条例案にネット騒然

条例によるゲーム利用時間制限は「化石的な考え」 ネット上でも賛否の声