顔に皮膚移植をした女性がアメリカのテレビ番組に出演し、人々の注目を集めている。彼女は幼い頃に犬に噛まれて顔を怪我し、太ももの付け根あたりの皮膚を顔に移植した。しかしその数年後、女性の顔に思いも寄らない変化が現れてしまったという。『The Sun』『People.com』などが伝えている。

今月6日に放送された米リアリティ番組『Botched』に出演したカリフォルニア州在住のクリスタル・クームスさん(Crystal Coombs、20)が視聴者の関心を集めた。同番組では美容外科手術や形成外科手術に失敗して悩む人達を、医師が施術または治療を施すことによって救う過程を紹介している。

このたび登場したクリスタルさんは、右の頰の上に皮膚移植をしたことで起きた問題に悩んでいた。クリスタルさんが皮膚移植をすることになったのは、9歳の頃にピットブルに噛まれて顔に大怪我をしたことによる。彼女は当時の自分の顔を「ホラー映画エルム街の悪夢』に登場する顔に火傷を負ったフレディ・クルーガーのようだった」と話している。

搬送された緊急救命室の医師から形成外科医のもとで治療を受けるように提案され、クリスタルさんは最終的に形成外科医の勧めによって太ももの付け根あたりの皮膚を顔に移植した。傷は以前よりも目立たなくなったが、手術を受けた数年後に移植した皮膚から太いまっすぐな毛が生えるようになってしまった。

クリスタルさんによると、形成外科医からは毛が生える可能性について一切伝えられていなかったそうだ。顔の毛が生えてくるたびに抜いて処理し、そのうちに慣れてあまり気にならなくなったという。

しかし子供が生まれて母親としての自覚を持つようになると、自分の顔の毛のせいで子供がからかわれるのではないかとクリスタルさんは心配になった。そして今回、同番組に藁にもすがる思いで出演したようだ。番組のホストであるポール・ナシフ医師(Drs. Paul Nassif)は、クリスタルさんに「つまりはあなたの顔から陰毛が生えているということですね?」と訪ね、彼女は「はい、その通りなんです」と答えた。

クリスタルさんの手術が行われることとなったが、それは簡単にはいかなかったようだ。鼠径部からの皮膚を取り除いた箇所に彼女の顔の正常な皮膚を引き伸ばして補う組織伸展法で、治療を行うこととなった。そのため彼女は初めにシリコン製の風船状のバッグを顔の皮膚下に埋め込み、そこに少しずつ生理食塩水を入れ、皮膚を引き伸ばしていった。

1か月ほどかけて充分皮膚が伸びた頃に手術が行われた。手術後、頰には薄い傷が残った程度で、それはほとんど目立つことはなかった。最後にクリスタルさんは「ナシフ医師のおかげで鼠径部の移植した皮膚は完全になくなりました。今の私の顔は左右同じで滑らかで、剛毛から解放されました」と喜びを露わにしている。

画像は『The Sun 2020年1月7日付「HAIR RAISING Mum horrified when pubic hair grows on her FACE begs Botched doctors to help」(Credit: Botched/E!)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)

海外セレブ・芸能のオンリーワンニュースならテックインサイト