コミュニケーションのAI解析技術を持つ コグニティ株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役:河野 理愛 以下コグニティ)は、営業トークの解析・フィードバックを行い企業の業績向上やボトムアップの実現に貢献するサービス UpSighter(アップ・サイター)の事業拡大のため、XTech Ventures株式会社が運営するXTech1号投資事業有限責任組合、ディップ株式会社を引受先とする第三者割当増資をシリーズBラウンドとして実施いたしました。本ラウンドにより資金調達累計額は5億円となりました。

UpSighter概要

 UpSighter(アップ・サイター)(https://upsighter.com)は、営業トークロープレの録音データアップロードするだけでトーク内容を自動解析し、業績上位者とのトーク内容の比較を行い具体的な改善点をAIが提示するサービスです。UpSighterを導入した企業は営業部門の業績向上や底上げが見込め、これまでパーソルテンプスタッフフォーバルなど上場企業を中心に120社以上に導入されています。
 経験値に頼った教育・研修による「指導の属人化」や、エースの時間が教育に割かれることによる「時間・体力消耗」という課題は、営業部門を抱える企業にとっての共通課題でした。
 UpSighterは、専用アプリなどで録音・アップロードされた営業成績等の業績上位者のトークを自動解析し、模範となるトークパターンを検出します。“キャラ売り”や“雰囲気の良さ”で好成績な人と、誰もが改善できる情報構成のパターンを見分けることができるため、改善効果の高い指導方針を提示することが可能です。また、検出されたトークパターンを使ってアルゴリズムを開発し、AIによって業績上位者とのトーク差分が明示された「自動フィードバックレポート」を一人ひとりの従業員に提供します。
解析結果例

 業績上位者と比較した自分のトークスキルを定量的に把握できるだけでなく、理由づけやデータ・事実情報の提示不足など具体的な改善点が提供できるため、口頭で指導するだけよりも研修への納得感が高く、新人の営業成績の改善が早いといった評価や、成績の伸び悩むシニア従業員への指導が楽になったとの評価をいただきました。また、新人に向けた指導結果として、電話でのアポイントメント獲得率が64%から78%に上昇したという実績もあります。

■ 今後の事業展開 ───────────────────────────────
 今回の資金調達により、業界平均値等との比較を可能とするアルゴリズムを開発することで、大企業だけでなく中小企業や部署単位でも初期開発費用無しで使える、より裾野の広いサービス展開を行います。主に地銀などを対象とした金融業界向けサービスUpSighter for Finance(アップ・サイター フォー ファイナンス)」や、個人利用も可能なプレゼン・ピッチ解析SaaS「UpSighter for プレゼン!」をはじめとしたUpSighterシリーズの拡販、新たなUpSighterシリーズの開発を予定しております。
UpSighter for Finance: https://upsighter.com/F/
UpSighter for プレゼン!: https://upsighter.com/P/


 またコグニティはUpSighterをOEM提供しており、既にコンサルティングやソリューション企業5社がOEM活用した商品化を実現しています。今後もコグニティはUpSighterのOEM提供を推進し、これまでコストセンターでしかなかった研修領域をプロフィットセンターに進化させたい企業の支援に取り組みます。
 UpSighterは、1on1 Meeting、採用面談、昇進試験など「人事領域」での利用も増えており、今後もこれまで蓄積したデータを活用して、各事業領域のパートナー企業との協業も含め、マーケットニーズに合わせたサービスを展開してまいります。


■ 第三者割当引受先からのコメント ───────────────────────
【XTech Ventures株式会社 共同創業者ジェネラルパートナー 西條晋一】
膨大な顧客データをAIで分析して営業の効率化や生産性向上に必要なアウトプットが出ても、肝心のトークで属人的な要素に成果が大きく左右されるようでは元も子もありません。私はトークにおいてもAIは積極的に活用すべきで、コグニティのソリューションはこれまで可視化しづらかったトークの生産性向上に大きな可能性を秘めていると思います。河野社長の事業に懸ける情熱と行動力にも期待して投資させていただきました。

【ディップ株式会社 執行役員 進藤圭】
営業人員は何を話すのが正解なのでしょうか?私にはわかりません。でも、そのような方は世界中にいますよね。コグニティのUpSighterはAIが所謂売れる営業人員と、そうでない営業人員のトークを比較して、違いを教えてくれます。
実際、ディップでも試してみて、これなら私でも売れるようになる気がしています。人に指摘されるよりも、AIの言うことなら聞けるし。
UpSighterをつくるコグニティは河野代表と言語マニアメンバー、クレバーなAIと人間臭い分析のプロダクトで、このチームなら、河野代表が掲げる「バイアスのない世界」をつくってくれると期待しています。

・XTech Ventures株式会社
●設 立: 2018年1月11日
●代表者: 共同創業者ジェネラルパートナー 西條晋一・手嶋浩己
●所在地: 〒103-8285 東京都中央区八重洲1-9-9 東京建物本社ビル5F
Web: https://xtech-ventures.co.jp

・ディップ株式会社
●社 名: ディップ株式会社
●代 表: 代表取締役社長 兼 CEO 冨田 英揮
●本 社: 東京都港区六本木3-2-1 六本木グランドタワー31F
●電 話: 03-5114-1177(代表)
●設 立: 1997年3月
●資本金: 1,085百万円(2019年11月末現在)
●従業員数:1,967名(2019年4月1日現在の正社員)※契約・アルバイト派遣社員除く
●事業内容:求人情報サイトバイトル」「バイトNEXT」「はたらこねっと」などの運営、看護師転職支援サービス、FAST RPA「コボット」の開発・提供 他
URLhttps://www.dip-net.co.jp/
 (後列左から:XTech Ventures社 アソシエイト 藤原様・代表 西條様、 ディップ社 執行役員 進藤様、前列:コグニティ社 代表 河野)

■ コグニティの技術と特徴 ───────────────────────────
人工知能研究領域「知識表現」によるCogStructure】

 コグニティでは、独自開発した「CogStructure(コグストラクチャー)」という情報分類フレームワークを使うことで、コミュニケーションを解析しています。CogStructureは、人工知能研究分野における「Knowledge Representation(知識表現)」と呼ばれる領域に属し、人の思考パターン・構成を記述可能にして、推論しやすくする技術アプローチです。
 コグニティでは、英国認知言語学者 S. Toulminの50年前の論文をベースに、日米両言語におけるインターネット上の様々な文書や動画の構成を記述・変換する実験からスタートし、独自のルールへ拡張進化させました。
このフレームワークを使って解析を行うことで、固有名詞や言語差に影響されることなく、構成要素を比較することが可能となるため、業界やシーンが違うコミュニケーションも対象とすることが可能です。

【大量のCogStructureデータ蓄積とそのプロセス
 7年間かけてCogStructure変換されたデータは、15,000データトークや文書)を超えております。この蓄積データがあるため、各企業の初期検証に必要なデータ数は、他のAIソリューションと比較して圧倒的に少ない数で可能なため、初期投資・負担を抑えたまま技術導入が可能です。
 CogStructure変換を始めとするデータ解析のプロセスは、人の作業による「アノテーション=タグ付け作業」と「機械学習」の組み合わせで実施しています。人のトークや思考は、機械的な確率論で簡単に判断できない複雑性が含まれており、ただデータを集めるだけではその質を判別するに至りません。
創業から7年間、構造化された情報としてのCogStructureデータを蓄積続けてきました。蓄積データが1,300件を超えた頃、扱う領域や表現形式によって一定のパターンが認められることを発見し、7,000件を超える頃、機械学習により自動判別が進みました。
 人の作業による「アノテーション」についても、個体差や人特有のクセを取り除く工夫をしています。複雑な内容も、単純な作業に分け、工程管理や“ANDON方式”など、日本が得意とする「工場生産方式」を創業から一貫して用いることで、その精度担保と生産性の維持をしています。

リモートワークを含めたセキュリティ管理:ISMS認証(ISO27001)取得】
 アノテーション作業は、国内外含む各地から100名を超える人数が完全リモートワークで従事しております。東京在住者が15%、女性は81%、介護や子育で他の仕事ができなかったという人が45%という多様性に溢れた構成です。
 これらのリモートーワーカーを含めて、情報セキュリティマネジメントシステムの国際規格、ISMS認証(ISO27001)を2019年6月に取得いたしました。データを細かい単位に分割し、単独で内容がわからない状態で作業するなど、お客様からお預かりする情報を適切に扱うべく、これまで以上に情報資産の管理徹底を目指して参ります。

【思考の抜け漏れ検知:特許技術(特許第6573321号)】
 CogStructureによって様々なコミュニケーションパターン・構造を記述可能にすることで、計算上の比較や差分の検出ができます。コグニティではその「差分計算から、抜け漏れ・過不足を予測/推薦する技術」について、2015年に出願、2019年8月に特許取得いたしました(海外特許は審査中)。
この特許技術の利用で、各社の模範社員など基準となるデータと比較し過不足を検知して、更にコミュニケーションを良くするためのアラートやリコメンドが可能になります。
(UpSighterで使われている要素技術)

UpSighter:サービスについて】
営業トークロープレの録音データアップロードするだけでトーク内容を自動解析し、業績上位者とのトーク内容の比較を行い具体的な改善点をAIが提示するサービス
サービス開始日:2016年2月
URLhttps://www.upsighter.com/
料金:初期費用120万円~、都度利用5,000円~/解析
強み:
[1] 少ないサンプル数からスタートできる
[2] 業界や商材に縛られることなく内容構成やロジックの有無の解析が可能
[3] コールセンター以外の多様なシーンを対象にできる


■ コグニティ株式会社 会社概要───────────────────
●設 立: 2013年3月28日
●所在地: 〒141-0021 東京都品川区上大崎2-13-32-802
Web: https://cognitee.com/
●資本金: 530,277千円(資本準備金含)
●従業員: 130 名(国内外在住の解析リモートワーカー120名を含む)
●代表者: 代表取締役 河野 理愛
  1982年生まれ、徳島県出身。慶應義塾大学総合政策学部卒業。
  大学在学中の2001年NPO法人を設立、代表として経営を行う。
  2005年ソニー株式会社入社、カメラ事業を中心に、 経営戦略・商品企画に従事。
  2011年株式会社ディー・ エヌ・エー入社、ソーシャルゲームの海外展開を担当。
  2013年、コグニティ株式会社を設立。
●事業内容:「認知バイアスを取り除く」ためのソフトウェアを開発。文脈解析を強みとするトーク評価サービスUpSighter」を展開。

配信元企業:コグニティ株式会社

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