南アフリカのリンポポ州にあるタウンシップ「セシェゴ(Seshego)」で1月2日午前2時、18歳の高校生が何者かにナイフで刺され、搬送先の病院で死亡した。のちに17歳少年が殺人の罪で逮捕されたが、少年は反省の色を見せることなく、収容されている独房の様子を撮った動画をフェイスブックに投稿した。なぜ少年が独房に携帯を所持できたのかなど物議を醸している。『SowetanLIVE』など複数のメディアが伝えた。

逮捕された少年は高校を中退してギャングに所属、事件前にレイプ容疑で逮捕されていたものの保釈金を払って仮釈放中の身であった。それ以外にもこの少年は凶悪な傷害事件などで逮捕されている。

投稿された問題の動画は2件、いずれも20秒ほどである。一つ目の動画は少年が主に映っており、独房内の様子が一瞬だけ分かる程度だ。「2度目の逮捕。刑務所ライフは楽だと思っているかもしれないが、本当は辛いんだ。でも俺は大丈夫。すぐに刑務所から出てくるよ」とコメントしている。もう一つの動画では自分の独房を紹介。小さなトイレとベッドしかない部屋を映し「また戻ってきた。これが俺のベッド。ここは人を快適に過ごさせないようにしているんだろうけど、俺は快適だ。ここがどこかわかるか? 俺の家だ」と言っている。

この動画が発覚すると、「携帯は押収されないのか」「警察は無能だ」「地域全体で関わっていかなければいけないことだ」というコメントが相次いだ。

一方で、少年を一時的に収容した警察と少年が収監されている矯正センターは「これはうちで撮影されたものではない」と両者とも否定している。警察側は「警察の独房では携帯所持を認めていない」と弱々しい反論をしており、矯正センターは「この動画が投稿されたのは1月5日だが、少年が当センターに送られてきたのは7日である。またセンターでは逃亡を防ぐため制服を着用させているのに、この少年は私服を着ているので当センターで撮影されたものではない」と主張した。

画像は『Concerned Citizens South Africa 2020年1月10日付Facebook「A self-video taken inside a police cell by a 17 year old alleged gang member from Sesheso has raised serious concerns about the Seshego police and justice system in South Africa.」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 FLYNN

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