世に広まった間違った美容法にSNS上でメスを入れ、数多の女性を絶望させている、表参道キンクリニックの上原恵理先生。『ホンマでっか!?TV』(フジテレビ)への出演で知ったという人も多いかもしれませんね。




アラフォー18歳”という設定も納得の美しい肌をされていますが、過去にはシミやたるみで悩んだ時期もあるそうです。どうしたらそんなに改善できるのか、気になりますよね。


 そこで、先生が「脱」肌トラブルできた謎を探るべく、前回「スキンケアの基本中の基本」についてうかがいました。ただ、これまで数々の間違いを重ねてきた肌は、基本のスキンケアを実践したからといって、すべてがクリアになるわけではない様子。


 今回は、基本のスキンケアだけでは補いきれない肌トラブルに効果的な美容医療について、先生の体験も交えながらお話いただきました。


◆シミ、たるみ、毛穴の開きを改善できる美容医療
 肌トラブルで医療機関にかかる際、上原先生は「前回お伝えした基本のスキンケアを毎日実践すれば、今後のトラブルを減らせるのですが、加齢とともにシミやたるみは絶対に出てきます。そのときに頼れるのが、医療機関です」と、基本をきちんとできていることが大前提と言います。


「まずはこれまでのホームケアを見直して正しいものに変えないと、治療してもまた間違ったケアで加齢させちゃいますから。自分で台無しにして、治療費をドブに捨てるようなもの。デパートの高価な基礎化粧品を買う必要はないけれど、とりあえずマッサージはやめましょう」(上原恵理先生、以下同じ)


 その上で、どんな治療法があるのか? シミ、たるみ、毛穴の開きに分けて聞いてみました。



写真はイメージです



◆シミ「SNSで質問している暇があったら、プロのところへ」
 一言でシミといっても、「老人性色素斑」、「そばかす」、「あざ(ADM)」、「炎症性色素沈着」、「肝斑」の5種類があり、誰しも混在していることがほとんどだといいます。特に老人性色素班と肝斑は、「30代以上の日本人女性なら絶対にある」と上原先生。


 炎症性色素沈着はニキビや傷のあとに起こる黒ずみなので、ある程度時間が経てば消えますが、それ以外はセルフケアでかんたんに消せるものではないとのこと。素人では見わけも付きにくいため、「SNSで質問している暇があったら、プロのところへ来いってやつです」と、シミ消しは医療機関にかかることを勧めます。


 美容医療でおこなうシミ消しの治療法は、外用薬、内服薬、各種レーザーなどさまざま。「このシミにはこの方法」というものではなく、予算はどのくらいか、治療後に肌が回復するまでどのくらいの期間を許容できるかなど、患者のパーソナリティや希望に合わせて検討していくため、同じ種類のシミでも、一人ひとり治療内容は変わるそうです。



(画像:上原先生@eri.uehara Instagramより) なお、こちらは先生が実際におこなったシミ消しのビフォーアフター。左が25歳、右がアラフォー18歳とのことですが、そばかすやシミがきれいに消えています。13年かけて、各種レーザー(IPL、YAGレーザーレーザートーニング等)やスキンケア(ゼオスキン、エンビロン等)をした結果だそうです。


「今は薬もレーザーもすごくいいものが開発されて、濃いシミでもかなりきれいに消せるようになっています。シミがあると10歳以上老けて見えるので、取らなくていい理由はないと思いますね」(上原先生)



◆たるみ「騙されてHIFUを3回やって」
 きれいに消えるシミとは違い、「たるみの治療はすごく難しい」と上原先生。皮膚をベッドマットレスに例えると、「たるんだ肌は、規則的に並んだスプリングがバキバキに壊れている状態。そこにキレイなスプリングを生やすのがたるみの治療」というから、確かに難しそうです。


 そのため、たるみ治療の考え方は、「たるみの軽い状態を維持して、例えば40歳のたるみのままで60歳を迎えるような綺麗を目指す感じです」


 治療法はたるみの場所や度合いでさまざまですが、上原先生のおすすめは、「HIFU(ハイフ)」という超音波レーザーによる治療。超音波を一点に集中させ、目的の深さにピンポイントでやけどを作ることで、脂肪組織を破壊したり、皮膚を引き締めたりして、たるみを引き上げるそうです。


「お肉って焼くと縮みますよね? それと同じイメージで、肌の中に人為的にやけどを起こして、伸びてびろ~んとなった部分を縮めていくんです」


 初めの3回は3ヶ月に1回、4回目以降は半年~1年に1回くらいのペースで続けると、10年先にはかなりの差がついているようです。




 なお、こちらは上原先生が顔の片側だけにHIFUを3,4回施して、効果を比較する実験をしたときの写真。見るからに右と左で違いますが、左右それぞれに反転合成した顔を見ると、元が1枚の同じ写真とは思えないほど差は歴然。


「私はこの実験で『HIFUすごい!』と感じました。ただ、ブルドックみたいなたるみが20代の張りに戻るわけではないので、たるみの強い人は、初めは効果実感が薄いかもしれません。なので、私はいつも“騙されたと思って”ではなく“騙されて”3回やってと言っています(笑)


 ちなみに、HIFUは照射の深さが3タイプあり、3ミリだと脂肪を破壊してくれるとのこと。たるんでほうれい線に載った頬の脂肪をなくせば、ほうれい線自体も目立ちにくくなるそうです。


 とはいえ、上原先生は「広い範囲に照射していたら、脂肪が減り過ぎて頬がコケちゃったので、やりすぎ注意です」と、体験談を交えた注意喚起もされていました。


※編集部注:HIFUは、国民生活センターから「エステサロン等で皮下組織に熱作用を加え危害を及ぼすHIFU施術を受けてはいけません」と呼びかけがありますのでエステでは受けないよう注意しましょう。



◆毛穴「立体的なものをセルフケアで治すのは難しい」
 ホームケアで改善を試みる人も多い毛穴の開きですが、「たるみや毛穴など、立体的なものをセルフケアで治すのは難しいので、プロのアドバイスを聞いたほうが正しい治療ができると思います」と言います。


 毛穴が開く原因は、大きく分けて「加齢やたるみ」と「ニキビの影響」の2つがあり、それぞれ様態も違うそうですが、個人で見極めるのは難しいとのこと。「実際はニキビの影響による開きなのに、加齢の開きだと思っている人は多い」そうなので、カウンセリングで状態を見てもらいながら、最適な治療法を決めていくのがいいようです。


 なお、たるみ治療でおすすめしていた「HIFU」は、原因に関係なく毛穴の開き治療にも有効で、いちばん浅い1.5ミリで皮膚の表面を焼けば、開いた毛穴を縮めて目立たなくできるそう。さらに、「先ほどの比較写真の目元を拡大していただければわかりますが、ちりめんじわなども消えますよ」(上原先生)と、同時に小じわも消してくれるようです。


 また、ニキビの影響による毛穴の開きの場合は、「HIFUよりも強力な『フラクショナルレーザー』の方が、ダイレクトな効果が期待できる」とのことでした。


◆美容医療は早めに開始するのがベスト
 セルフケアでは手に入らない美肌が目指せる美容医療。受けてみたい気持ちも膨らみますが、その反面、予算やタイミングなど、不安も少なくありません。


「症状が進むほど、治療の期間が長くなり、予算も必要になってしまいます。トラブルの軽いうちに始めるのと酷くなってからでは効果も違ってくるので、ホームケアを見直した上で早めにプロに相談したほうが、取り戻しも楽ですよ」




 ちなみに上原先生自身は、「今は人前に出るときもアイメイクと口紅だけで、ファンデーションは滅多に塗りません。正しいセルフケアにプラスして医療機関にかかれば、それくらいの肌になれるんです」と、ノーメイクとは思えない肌で断言。


 そこで気になるのが、医療機関にかかる前後に必要なセルフケアの見直し。前回基本は教えてもらいましたが、具体的にどうすればいいのでしょうか? 次回、詳しくお聞きしたいと思います!


<文/千葉こころ


【千葉こころビールと映画とMr.Childrenをこよなく愛し、何事も楽しむことをモットーに徒然滑走中。恋愛や不倫に関する取材ではいつしか真剣相談になっていることも多い、人生経験だけは豊富なアラフォーフリーライター



(画像:上原恵理医師 スキンケア・痩身専門Instagramより)