殺虫剤などを扱うアース製薬が今月20日に発売するスズメバチの巣駆除剤が、物議を醸している。
 「巣に近づかずに安全に巣を駆除できる日本で唯一のスズメバチの巣駆除剤」という文句で販売される『スズメバチの巣撃滅駆除エサタイプ4個入』。容器型になっており、中に入っている毒餌をスズメバチが巣に持ち帰ることで、巣全体のハチを駆除できるとのこと。設置後約1週間で巣が壊滅するという。

 しかし、製品発表後、ネットからは、「これ下手したらスズメバチが絶滅して生態系壊す危険もあるよね」「人間に害のないところに巣を作ってるスズメバチまで駆除することになりかねない」「無差別攻撃ってどうなの?」といった反発の声が殺到。一方、これらの批判に対し、「批判してるのはスズメバチに命を狙われたことない人でしょ」「実際スズメバチに刺されたら命の危険もあるし、四の五の言ってる場合じゃない」「スズメバチの巣の駆除はリスクあるし、こういう製品だったら素人でも駆除できるしいいと思う」という指摘もあった。

 「この議論に、以前話題となったタレントのダレノガレ明美のある発言も、再注目されています。ダレノガレは昨年12月10日イノシシ駆除のニュースについて、ツイッターで『イノシシの居場所をとってしまってるのは人間だよね』『危ないけれどもイノシシを殺さないでほしいな』と発言。『イノシシ被害の現状を分かっていない』として大きな批判を浴びました。今回の議論も、薬剤の擁護派は否定派に対し、スズメバチ被害の現状を分かっていないと指摘している状態。一方、否定派はスズメバチ駆除そのものを反対しているのではなく、方法について見直すべきとの声も上がっており、生態系の崩れも心配されています」(芸能ライター)

 さまざまな議論を巻き起こしたこの駆除剤。果たして、無事発売されるだろうか――。

記事内の引用について
ダレノガレ明美公式ツイッターより https://twitter.com/The_Darenogare

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