このほどイギリスから、笑うたびに失神したように倒れ込んでしまうため友人たちと思う存分会話ができずに悩んでいる少女の話題が届いた。彼女はこの症状のせいで、助産師になる夢も諦めなければならないという。『Mirror』『Metro』などが伝えている。

シェフィールド在住で17歳ビリー・ホジソンさん(Billie Hodgson)は、カタプレキシー(情動脱力発作)を患っている。これはナルコレプシーという突然、強い眠気が襲われ失神するように眠ってしまう過眠症の症状のひとつで、驚いたり大笑いをすると全身、または身体の一部の力が抜けてしまいその場で倒れてしまうのだ。

ビリーさんがカタプレキシーと診断されたのは昨年3月のことで、14歳の時に中学校のディナー・ホール内で笑っていた時に倒れてしまったのが最初の症状だったという。その後も学校の友人達と校内を歩いていた時、面白い話に思わず笑ってしまったビリーさんだが、その瞬間に身体の力が抜け、膝が地に落ちて倒れてしまったそうだ。ビリーさんは当時のことをこう明かしている。

「みんなは私がつまずいたと思ったようですが、私は何かがおかしいと感じていました。でもそんなに深刻なことではないと思っていて、医師も『大抵の人は笑うときに肩を震わせたりする』と話していましたから…。カタプレキシーと診断された時はなんだか複雑な気持ちになりました。」

「ようやく原因が分かって安心して治療を始めることができたのですが、この疾患がどれだけ自分の人生に影響を及ぼすのかと怖い気持ちもありました。生涯つきあっていかなければならない病気だったこともあり、自分の中で受け入れるにはとても大きすぎたのです。」

ビリーさんは毎日の学校生活で、ジョークが得意なクラスメイトを避けなければならないという。また会話の途中で面白い話になりそうになった時、友人達は彼女の身を案じて全員口をつぐむのだが、その沈黙がおかしくてビリーさんは思わず笑ってしまったこともあるそうだ。

本来のビリーさんはよく笑う性分だったが、この疾患のせいで笑うことはおろか車の運転をすることもできず、将来の夢である助産師になることも諦めざるを得ないという。

カタプレキシーを完治するための治療方法は今のところ無く、唯一できることは毎日の薬で症状をコントロールするしかないとのことだ。なおナルコレプシーは2000~4000人に1人、日本では600人に1人が罹患していると想定されており、ナルコレプシー患者の60~70%がカタプレキシーだということが米国立睡眠財団(National Sleep Foundation)によって判明している。

画像は『Metro 2020年1月13日付「Teenager who faints every time she laughs due to rare brain condition has to avoid funny friends」(Picture: Mercury Press)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)

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